宿らない音

今や我々の身の周りには音楽を聴く装置がいろいろあって、ケータイ・ipod・パソコン・CDプレーヤー・ステレオなどなど。好きな曲をいつでもどこでも持ち歩いて聴けるし、圧縮された楽曲を簡単に買うことも出来るようになった。

あっちにもこっちにも音があると逆に何を聴いたらいいのか、わからなくなってしまうことがよくある。

グルーブ感は味わえるが、体を通過して流れ去ってしまう曲が多い最近のミュージックシーン。その反動なのか昭和の歌謡曲、演歌を時々聴きたくなる。体に宿る音がそこにはある。

最近よく聴くのは、ちあきなおみ。舞台から姿を消して久しいが根強い人気がある歌手だ。「喝采」が有名だが古い歌謡曲を歌ったアルバムがいい。「黄昏のビギン」「白い花の咲く頃」「東京の花売娘」「星屑の街」「黒い花びら」など昭和の名曲が並ぶ。同時代より前の曲が多いのだがアレンジもいいので時差を感じさせない。

センチメンタルとかロマンチックってもう古いのかな?でも人間の感性のなかではとても上質なものだと思う。

真空管ラジオで聴きたいので、i pod からFM電波を飛ばして聴いている。
真空管ラジオで聴きたいので、i pod からFM電波を飛ばして聴いている。

時々香り

人が訪ねてくる時や気分を変えたい時にアロマキャンドルに火を灯す。好みの香りは「ディプティック」のミモザでリビングで使っている。ただ外国の香りはきついのであまり長時間点けていることは無い。

日本のお香はもっと好きで「伽羅(きゃら)」や「沈香(じんこう)」を愛用している。お香は気持ちを落ち着かせ澄んだ心持ちにしてくれる。

香りだけでなく、視覚的にも癒してくれるキャンドルの炎。
香りだけでなく、視覚的にも癒してくれるキャンドルの炎。

ツヤ消し願望

13年前に中古でこの車を買った。以来、毎週の波乗りはもちろんアンティーク家具の配達、子供達の引越しと酷使してきた。しかも鳥のフンが落とされた時以外は洗車せず、冬場は塩水を滴らせたままウェットを中で着替えている。

この車の理想は全身をツヤ消しにしてボンネットをごま塩サビで覆い尽くすいうことだった。

再塗装のケースを除き、ツヤ消し塗装の車というものが無い。町ですれ違う車は皆きれいに洗車され私の理想とする「キタナカッコイイ車」にはまずすれ違うことは無い。

理想のキタナ塗装にますます磨きをかけようと思っていた矢先、銀行の駐車場で運転席側のドアにおじいさんの車が突っ込んで来た。板金修理は無理だったので新しいドアに取り替えたらなんかパッチワークみたいになってしまった。

しかし、これからも20年選手めざしてサビ、ツヤ消しに精進していきたい。

横からみると、どことなくナポレオンフィッシュに似ている気がする。
横からみると、どことなくナポレオンフィッシュに似ている気がする。

家宝(2)

先日頂いたmini Sand CAFEを知り合いの人たちに見せていたら、友人がこんな写真を撮ってくれた。

100118

家宝

新年早々の素敵なプレゼント。長さ20cmの小さなSand CAFE。

オールドサーファーのkawabataさんのウッドクラフトは建物をかなり忠実に縮小している物だった。

オフにコツコツ作ってくれたのかと思うと感動。

ウッドのロングボードまでありがとう。
ウッドのロングボードまでありがとう。

OVER THE RAINBOW

新しい年が穏やかにスタートした。気候もポカポカと暖かい。

こんな時代だからこそ日々の自然の移ろいに目を向けて暮らして行きたい。

今日もいい雲が流れて行く。

昨年訪れた島ですぐ目の前に現れた虹。小さな奇跡。今年はどんなシーンに出会えるのだろうか?
昨年訪れた島ですぐ目の前に現れた虹。小さな奇跡。今年はどんなシーンに出会えるのだろうか?

HOWの国からWHYの国へ

朝からニュースを見ると気が滅入るのであまり見たくないが、今日も日本のトップが「経済成長」と言っていた。多分ありえないと思う。新聞を見ても「景気回復」とか「二番底回避」とか経済、経済とそんなことばかり。大体いつに比べて不況と言っているのかよくわからない。まさかあの忌まわしいバブルの時期か。

かつての内需拡大政策の影響なのか巷には物品・食べ物などありとあらゆる物が溢れている。そして情報も。

重箱の隅をつついてばかりいるマスコミの情報にあおられず、少しそこから距離を置いて本質を見つめていきたいと思う。それには田舎のほうがいい。

物事が複雑に入り組んで出口が見えなくなったとき、原点とか、シンプルに立ち返ると解決の糸口が見えてくることがある。HOWではなくWHYの思考で。

今の若い人の行動をみているとかつての60年代から70年代のアメリカの現象に重なる部分が多い。物質的に豊かな時代の後のビートカルチャーやヒッピーカルチャーの出現。ON THE ROADからBACK TO NATUREへ続く道のような。
今の若い人の行動をみているとかつての60年代から70年代のアメリカの現象に重なる部分が多い。物質的に豊かな時代の後のビートカルチャーやヒッピーカルチャーの出現。ON THE ROADからBACK TO NATUREへ続く道のような。

Mac beginner

アナログモノローグというタイトルにあまり相応しくないテーマかもしれないが、年末に初めてのMacが届いた。今までは長いことXPを使って来た。なぜマックユーザーになったかと言うと、数ヶ月前から使っているi phoneのテイストが気に入ったからだ。

なぜかマックにはテイストというニュアンスが似合うと思った。そしてシンプルに向かうデザインの独自性にも惹かれる。

アップルのスティーブジョブスは60年代ヒッピーだったらしい。ヒッピーとコンピューターは対極の位置関係にみえるが、社会のメインストリームから脱却したヒッピーコミューンを自立させていくためのテクノロジーの利用は必然とも思える。(想像だが)

Macを触り始めて、大げさかもしれないが明るい光がさした気がした。
Macを触り始めて、大げさかもしれないが明るい光がさした気がした。

正月

一年のうちで元旦だけは朝からお酒を飲む。最初に飲むのはシャンパンと決めていて、朝シャンじゃないがこれがおせち料理や雑煮にも合う。その後はやはり日本酒で、気に入りの酒器の出番となる。

朱色の根来(室町~桃山)と絵唐津以外は浅井純介(海山窯)作。粉引徳利、織部、刷毛目、引き出し黒の酒盃達。どれも長年使っていて顔ぶれもこれで充分だ。

一日中ポーッとして過ごすのは格別で、元旦ならではのダラダラとした時間がゆっくり過ぎて行く。

最近、いろいろなことをシンプルにしたいと強く思う。物との付き合い方もライフスタイルも。今年のテーマは「シンプルで行こう」。
最近、いろいろなことをシンプルにしたいと強く思う。物との付き合い方もライフスタイルも。今年のテーマは「シンプルで行こう」。

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