OFF SHORE HIGH

岸の方から海に向かって吹く風をオフショアと呼び、海面がきれいにシェイプされ波乗りには向いているとされる。ただこのオフショアが強すぎると波しぶきが目に入るし私のようなロングボードだと板が風に押し返されぎみになり、なかなか波に乗りにくくなってしまう。

この前の休日はまさに強烈なオフショアの日だった。しかも曇天で時々サイズのあるセットも入る。この状況でカミさんは海に入るのを躊躇していたが無理に誘い一緒に波乗りをした。

波が砕けるたび強烈なオフショアにより波頭から沖に向かってシャワーのように波しぶきが降り注ぐ。しばらく時間がたってからカミさんが私に言った。

「なんか気分良くなって来た」と。実は私もそれを感じていた。曇り空のグレーの海で強い風と波のなか、なぜいい気分になったのか?

原因はたぶんマイナスイオンだろうと思う(滝つぼの近くとかで多く発生するという)。強い風の日にサーフすることは珍しくないが、その日は何かの要因が重なりマイナスイオンが沢山発生したのではないか。

波のコンディションはハードだったがナチュラルハイな時間を味わった。その夜、家族でとんかつを食べに出かけたのはマイナスイオン効果によるものかどうかは定かでない。

1900年代初頭の写真家J.H.ラルティーグの写真集「Riviera」より。当時のブルジョアジーの優雅な生活が垣間見える写真集だ。場所は南仏のカンヌ。
1900年代初頭の写真家J.H.ラルティーグの写真集「Riviera」より。当時のブルジョアジーの優雅な生活が垣間見える写真集だ。場所は南仏のカンヌ。

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