和室礼賛

洋間を子供部屋として明け渡し、私の居場所が和室になってから随分と経つ。

和洋折衷派ゆえ六畳という狭い空間に、少しづつ揃えた気に入りの机、椅子、ソファ、和箪笥、医療棚などが置いてあるが、窮屈さをあまり感じないのは庭に面しているからだろう。

襖と障子の一部に古い建具の板戸や格子戸を使い古民家的雰囲気を出している。これが以外にイームズやコルビュジェの椅子とミスマッチする。また少し暗い感じになるがその方が私好みだ。若い頃と違って部屋の隅々まで太陽光線で満たしたくは無い。

歳をとったせいなのか、段々と陰影礼賛者になって行く私だ。

障子や格子戸を通過して入る光のやわらかさが好き。
障子や格子戸を通過して入る光のやわらかさが好き。
コーヒーを愛用の革の座布団に座り味わう。庭を眺める目線も変えて。
コーヒーを愛用の革の座布団に座り味わう。庭を眺める目線も変えて。

GO WEST ・伊勢

二日目、伊良湖からフェリーで鳥羽に渡った。

私には是非行ってみたい二箇所の聖地があった。

伊勢神宮と出雲大社。あまりにも有名なこの聖地の一つ、伊勢神宮に今回念願叶って参ることが出来た。

雨の伊勢神宮の長い参道を歩いていくと、「自分が浄化されていく感覚」と併せて「静かな興奮」も覚えていた。

「内宮」に近づくほど森が深くなっていく。屋久島には千年杉があるが、ここの木々もかなりスゴイ。

よく神頼みというが、不況に成る程、社会情勢が不安定になれば成る程、こういったパワースポットには訪れる人が増えるのだろう。

私は手を合わせ、いつものように只「ありがとうございます」とだけ唱えた。

翌朝、小雨まじりの天候に我々はこのまま帰路に着こうと車を走らせていたら急に風が変わりオフショアの国府の浜で波乗り出来たのは「お伊勢参り」のお陰さんだったのか?

雨の伊勢神宮。階段を上がれば内宮である。
雨の伊勢神宮。階段を上がれば内宮である。
121027-2
伊勢うどんと松坂牛の牛丼のセット。伊勢うどんのもっちりした食感と濃い口のタレに私はファンになった。塩味のあっさりした牛丼との相性も至極良い。

GO WEST ・伊良湖

二つの台風がウロウロしていた先週、2泊3日のショートトリップに出かけた。

目指したのは伊良湖~伊勢方面。初日は快晴だった。

東京の佐藤さん夫妻の大きなワンボックスにロングボードを4枚積み新東名で一路愛知県へ。我々4人合わせて220歳。もはやサーフィンは若者だけのものでは無くなった(笑)

遠州灘は強い東風と台風のうねりで行けども行けどもクローズ。真っすぐ長い海岸線にはこの風をかわすポイントは見当たらない。

だが予約してあるホテルは伊良湖岬の先端にあり、そこから伊勢湾側に入った海岸は東風がオフショアになるはずだと我々は岬を目指した。

岬を回り込みフェリー乗り場のパーキングに着くとサーファーの車が何台も止まっていた。

そこにはオフショアの風にシェイプされ岬に沿ってきれいにブレイクしている波があった。

遠景で見にくいが、グーフィーオンリーのラインナップが。
遠景で見にくいが、グーフィーオンリーのラインナップが。
写真は翌日で曇っているが、到着した日は美しいサンセットを眺めながら露天風呂に入ることが出来た。
写真は翌日で曇っているが、到着した日は美しいサンセットを眺めながら露天風呂に入ることが出来た。

Gift from Dilettante

年長の紳士からバッハのCDを数枚頂いた。

すべてROSALYN TURECK(ロザリン・テュレック)というアメリカの女性ピアニストの物だった。

私はどんなジャンルの音楽を聴く時にも「自分の体に染み込んでくるかどうか」が決め手となる。

R・テュレックの演奏するバッハは、ゆったりと温かく、そっと包み込まれるような優しさが漂っていた。

女性特有の慈愛というのだろうか? 彼女のピアノは何とも自然に私の中に染みて来た。

後で聞いたことだが、名盤「ゴールドベルグ変奏曲」をG・グールドが弾くときR・テュレックをリスペクトしていたという。

私にテュレックを教えてくれたその方は、彼女に恋したと言うほどにロマンチックなディレッタントだった。

私が気に入っているmello tone(USA)のトイピアノはDAYS GALLERYに置いてある。

Night Cruise

知らぬ間に日没が早まり、中秋から晩秋に向かっていると知るこの頃である。

カフェの閉店時間になり消灯すれば、静かに湾を進む客船のナイトクルーズの如きシルエットが。

まあ私はゆったりと船旅なんて柄じゃないが・・・

今日、亡き親父の49日の法要も無事終わった。

今年の秋は、遠出の旅は控えて、どこかのパワースポットを訪れながらの小旅行に行こうかな?

その時も、やっぱりロングボードは積んで行くでしょう!

豪華客船じゃなくて、私にはやっぱりカーフェリーかな?
豪華客船じゃなくて、私にはやっぱりカーフェリーかな?

Last One

夢のようだったキューバ旅行から早1年近く経とうとしている。

買い込んだシガーもついに最後の一本になってしまった。

コイーバのエスプレンディドス。

長くて太いこのシガーをくゆらすと、浦島太郎じゃないが紫煙と共にオールドハバナの街並みを散歩したりヘミングウェイゆかりのバーでモヒートを飲んだりした至福の時間が蘇っては消えて行く。

ADIOS CUBA

ヒュミドールが空ではさみしいのでシガーダイレクトにオーダーしようかな。
ヒュミドールが空ではさみしいのでシガーダイレクトにオーダーしようかな。

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