「今デュシャン」

日本の「MOMA」は、六本木ヒルズではなく、千葉市にありました。

 

まさか千葉で世界を代表する現代美術家・杉本博司氏の個展を観れるとは思っていませんでした。

今「千葉市美術館」の20周年企画として開催されている氏の個展の興奮を伝えなくては!と筆を取った次第であります。
現存する世界のアーティストで最も私がリスペクトする写真家であり現代美術家、建築家、演出家、古美術蒐集家でもある、杉本博司氏。

今回は写真の代表作「海景」「劇場」「ジオラマ」シリーズの新旧の作品を展示した「今昔三部作」。そして、長年蒐集している古美術で構成した「床の設え」が30点近くと見応え十二分、圧巻の杉本ワールドでした。

 

杉本氏は良く和歌の「本歌取り」という表現を使うが更に加えて「逆手取り」という手法の使い手と私は思う。その完璧でアバンギャルドなコンセプトは「今デュシャン」と呼ぶに匹敵する。

 

12月23日まで開催されていますので私を信用して(笑)是非お出かけ下さい。

代表作「海景色」シリーズ。古代人も見たであろう究極のミニマリズム。
代表作「海景」シリーズ。古代人も見たであろう海景色がコンセプト。写真撮影可の展覧会は稀有である。
30点近くにも及ぶ「床の間の設え」に完全にノックダウンの私。
30点近くにも及ぶ圧巻の「床の間の設え」に完全にノックダウンの私。知れば知るほどハマってしまう杉本ワールド。
願わくば私の好きなもう一人の写真家「藤原新也」氏との対談が実現して欲しい。現実の事象、ことに人間に対してオブラートに包まない視点を持つ二人に!
最後にはこんな看板が・・・願わくば南房総にアトリエを持つ私の好きなもう一人の写真家「藤原新也」氏との対談が実現して欲しいのだが。現実の事象、ことに人間の本性に対してオブラートに包まない視点を持つ二人に!

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