エピローグ・・

「海岸美術館」が2月末で閉館した。

 

一つの時代が終わったんだね、とカウンターの先輩が言った。

 

私は、その言葉にうなずきながら27年前の創設当時の様々な事を思っていた。

 

私が34歳の時である。

 

理不尽な壁を乗り超え開館した経緯、浅井さんを囲んだ楽しい時間、植樹や開墾の日々など・・

 

だが、海岸美術館の創設に携われた3年間を経験出来た事は凄くラッキーだったと思う。

 

それからの私の人生の糧となっているからだ。

 

私にとって海岸美術館はやっぱり学校のようなものだったんだと改めて思う。

書棚にあった分厚いノートブックを引っ張りだしてみた。懐かしさと共にあの頃が蘇った。

ウン、でもやっぱり寂しい・・

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