Look back at this summer

この夏、南房総の海水浴客が、前年に比べ随分少なかった。海辺の観光地は何処も不景気風が吹いているらしい。風評被害と諦め来年に期待しよう。

エアコンと業務用冷蔵庫が老朽化しとうとう修理不能で買い換えた、この夏。6年間のリースを抱えてしまったが良く17年半頑張ったし、新しい冷蔵庫は電気代が半額の節電タイプとの事。そう考えるとちょっとは救われる。

しかし嬉しいサプライズも多かった。

それは、懐かしい同級生達と再会できた事。それも立て続けに店を訪れてくれた。みんな何十年か振りに会ったのに、その瞬間に「昨日の友」にフラッシュバックしてしまう。直彦と奥さん、泉、そして弘、ありがとう。

久しぶりに来店していただいたお客様も多く、ご家族が増えていたり、小さかったお子さんがお父さんより背が高くなっているのを見るにつけ、長く店をやってきて良かったと嬉しさが込み上げる。

季節の変わり目では、夏と秋が交錯するこの時期が好きだ。空が高い!
季節の変わり目では、夏と秋が交錯するこの時期が好きだ。空が高い!

メダカ

小さな庭に大きな甕があって、メダカを何匹か飼っている。

私の家では犬や猫を飼っていないのでメダカが唯一のペットの類だ。

ただメダカの色は黒にこだわるが。

このメダカ、たまにしか餌をあげないが、しっかり生きている。

無精ゆえ滅多に水を替えたりしないが、元気に泳いでいる。

しかも私まで癒してくれる。

素焼きの甕は水が腐りにくいのでメダカなどの飼育に適している。蔦もからまって庭に同化した。
素焼きの甕は水が腐りにくいのでメダカなどの飼育に適している。蔦もからまって庭に同化した。

Kさんを偲んで

いろいろ世話になったKさんが旅立って来月で早一年が経つ。ブルースが大好きだったKさんを偲ぶライブが鴨川のブルース&ジャズ「風雲(かぜくも)」であった。

出演はK.S.Dブルースバンド、スペシャルゲストはKさんが慕っていたブルースハープの第一人者・妹尾隆一郎氏。「風雲」は、その狭い店内ゆえミュージシャンとお客との濃密な空気感が堪能できる店としてつとに有名である。

妹尾氏はコードが変わる度に腰に巻いた革のハープホルダーからハープを抜き取り、大阪弁で曲紹介をしながら私の目の前50cmで次々素晴らしい演奏を繰り広げた。そんな最中、ハイボールのピッチも最高潮。最後はカミサンにキツークたしなめられた。

このライブでちょっと不思議な出来事が。

はじめに店主が挨拶でKさんとの思い出を話し始めた時、いきなり天井の照明がパチパチッと点滅した。誰かが「Kが来てるよ」と言った。それと前列の真ん中の椅子が一つだけ空いているのに誰も座らない。立ち見の客も何人もいたのに最後まで空いたままだった。

誰とも無く分っていたのだ。Kさんの席だって。でもKさんきっと喜んでくれたよね。

アンコールはKさんが好きだった「Sweet Home Chicago」ならぬ「Sweet Home 鴨川」だった。
アンコールはKさんが好きだった「Sweet Home Chicago」ならぬ「Sweet Home 鴨川」だった。

夢の一夜、再び

あれから10年の歳月が流れた。全世界で400万枚をセールスした「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」。その記念碑的ライブ、映画にもなったカーネギーホールでの2枚組ライブアルバムが最近リリースされた。(なぜ今頃なのかな?)

宝石のような歌姫オマーラが歌う「キサス・キサス・キサス」やライ・クーダーのスチールギターがイケル「誇りを持って」、そしてコンパイ、イブラハム、ルベーンらの何とも味のある曲が再び私を憧れのオールドハバナへ誘ってくれる。

毎晩このアルバムを聞いていると、タイムカプセルに封じ込められていたホンモノの音楽の原石を発掘したルーツハンター、ライ・クーダーの功績をあらためて実感する。

ソンやボレーロなどのラテン音楽を聴いていると、こんな世の中でも明日も頑張ろうかなって気にさせてくれる。
ソンやボレーロなどのラテン音楽を聴いていると、こんな世の中でも明日も頑張ろうかなって気にさせてくれる。

ハッピーアワー

今夏はハイボールにハマッテいる。

缶入りでバーボンのハイボールが色々出ている。I.Wハーパー、フォアローゼス、ジャックダニエルなど。

あとワインの青木屋さんに教えてもらったのだが「OLOROSO」という濃いめのシェリー(19.5°)のソーダ割りもなかなかイケル。

若いときのようにビールをガンガン飲まなくなった今、ハイボールのノド越しが何物にも代えがたい(笑)

シガーは定番のボリバー・コロナス。マイハッピーアワー。
シガーは定番のボリバー・コロナス。マイハッピーアワー。

「モルジブ」ポイント

いつかやってみたいと思っていたサーフポイントに友人夫妻と4人で初めて入った。初めてのポイントに入る時のワクワク、ドキドキ感がたまらない。

ここは岩場で浅く潮が満ちていないとサーフ出来ない。手前の岩に向かって乗っていくので最初はちょっと怖かったが実際乗っていくと以外に大丈夫だと判る。

水の透明度とロケーションは素晴らしく、行ったことも無いのに皆で「モルジブ」だと騒いでいた。また新たなお気に入りポイントがひとつ加わった。

波は上から眺めると大きく感じる。実際入ってみると予想よりワンサイズ小さい。
波は上から眺めると大きく感じる。実際入ってみると予想よりワンサイズ小さい。

「SIGHT SOUND」

「SIGHT SOUND」という新しいサーフムービーが届いた。

景色の良い場所で乗り易そうな波をリラックスしてクルーズする感じがイイ。ニューヨーク(モントーク?)やメイン州の東海岸の雰囲気が好きだ。他にもセントラルアメリカ(コスタリカ?)、メキシコ(イイ波)など。

熱帯夜に冬の東海岸のサーフシーンは納涼効果バツグンかも?

ビッグウェーブの映っていないオルタナティブ系のムービーは気楽に観れてストークできる。

私の好きなタイラー・ウォーレンも出ているが、ヒゲのクリス・デル・モロがカッコイイ。
私の好きなタイラー・ウォーレンも出ているが、ヒゲのクリス・デル・モロがカッコイイ。

南房総ラテン化計画

8月の声を聞いたのに天候は相変わらず真夏らしくなくて、グレーの雲が拭い切れないでいる。只、毎夜聞いている音楽はラテンに完全移行。Luis Enriqueの「Ciclos」がこの夏のマイフェイバリット。

南房総ラテン化計画の首謀者、Kaku Moriさんから以前たくさんのCDを頂いた。その中の1枚がこれだった。グロリア・エステファンの「Mi Tierra」は私の夏の愛聴盤だが、Luis Enriqueはさしずめ「男グロリア」という感じだ。

温暖な気候と美味しい魚介・農作物に恵まれ、天災にも殆んど遭遇してきていない南房総人は、あばら骨が一本少ないと形容されるほどにケセラセラ人が多い。故に、このストレスレスエリアにはラテン音楽が似合いすぎるほど似合う。

ラテンミュージックには、やはりラムと柑橘類でしょう!
ラテンミュージックには、やはりラムと柑橘類でしょう!

田園の中のギャラリー

以前から行って見たいと思っていたお店「タビビトノキ」がギャラリーを併設したと聞いて訪れた。カフェのみの営業の時は日曜日しかオープンしていなかったが今回からギャラリー開催期間中なら平日でも行ける事になった。

古い農家(牛舎)をリノベした空間は、昔懐かしい田園と里山の風景の中にある。丁寧に作られたスパイシーなカレーやコクのあるコーヒーをやはり手間暇かけて改修した店内で堪能した。聞こえるのはセミの声ばかり。(場所は南房総市沓見の東光院の近所です)

オープニングを飾った作品は、山口マオ氏の大作を含め30点余り。個展のテーマは「植物主義」。ここは田園の中のギャラリー。

マオ氏の「わにわに君」と言う緑色のワニのキャラクターがあるが、私はオヤジ的なキャラの「わにわに君」が結構気に入っている。個展は31日(日)までの開催です。
マオ氏の「わにわに君」と言う緑色のワニのキャラクターがあるが、私はオヤジ的なキャラの「わにわに君」が結構気に入っている。個展は31日(日)までの開催です。

夕べのハイボール

スコッチウイスキーを頂いたので、このところ毎晩ハイボールを飲んでます。

スパイシーなサラミや好物のピーナッツが合います。たまにシガーも吸ったりします。

ただ、夕飯が出来る頃には出来上がってしまうのが難点です。

グラスは、イギリスのパブのパイントグラスの様に上部が膨らんでいる湘南にある有名プリンの容器がピッタリ。
グラスは、イギリスのパブのパイントグラスの様に上部が膨らんでいる湘南にある有名プリンの容器がピッタリ。

アメリカンコレクティブルズ

「DAYS GALLERY」をスタートしたのが11年程前のこと。その時からずっと好きで扱っているのがファイアーキング。カラーは好きなジェイド(ヒスイ色)が殆んどを占める。

マグカップも厚さやハンドルの形で好みが分かれる。左からDハンドルマグ、ヘビーマグ、エキストラヘビーマグ。カフェでハワイコナコーヒー用に使用しているのがDハンドル。自宅で愛用しているヘビーマグ、ずっしりと重いエキストラヘビーは歯ブラシ立てに使っている。

重くなるほどレアなこれらのマグカップはどこに置いても絵になるマイスタンダード。

ミッドセンチュリーに生まれた耐熱ガラスのレストランウェア「Fire King」。耐久性とポッテリとしたその形が可愛いコレクティブルズ。長年使っていても飽きる事は無い。
ミッドセンチュリーに生まれた耐熱ガラスのレストランウェア「Fire King」。耐久性とポッテリとしたその形が可愛いコレクティブルズ。長年使っていても飽きる事は無い。

夾竹桃

夾竹桃は潮風に強く逞しい花木である。その逞しさと沢山の花を咲かせる特性からよく工業地帯の道路にも植栽されているし、世界中のリゾートにも数多く見受けられるキャパの広い植物のひとつだ。

私の好みは夾竹桃なら白い花。しかし今年の夏は例年に無く花が咲き乱れているように感じる。

カウンターからふと外を見上げたら夏らしい景色だったのでi phoneでパチリ。
カウンターからふと外を見上げたら夏らしい景色だったのでi phoneでパチリ。

パナマ帽

夏はパナマ帽の出番だ。

強い日差しのこの時期、出かける時は大体この帽子をかぶっている。もちろん波乗りにも、旅行にも。

昨年「cicero」さんに作ってもらったパナマ帽がとても気に入っている。ツバの大きさ、高さ、トップのへこみ具合とか自分の好みにオーダー出来るのが嬉しい。素材も南米エクアドル産の本パナマを使っている。

ある意味、帽子は気合も必要だと思う。特にHATは。似合うと勝手に思ってかぶっていると、その内だんだん馴染んでくるもんです。

老いも若きもパナマかぶって、夏の南房総はパナマ率高いね!って、いつか言われるようになったらいいな。

7月18日(月)、白浜海女祭りの日に「白浜アパートメント」で開催されるイベントにciceroさんが出展するそうです。是非。
7月18日(月)、白浜海女祭りの日に「白浜アパートメント」で開催されるイベントにciceroさんが出展するそうです。是非。

ちょっと遠出

初夏らしい陽気の中、ちょっと九十九里方面に足を伸ばしてきた。目的は長生郡長生村の2軒のお店。

「洋食屋カレント」では広い庭を眺めながら地場産の食材を使ったランチを楽しんだ。肉も魚もデザートも付いたランチは美味しくてしかも良心的な値段。広々として造り過ぎていない庭も御馳走です。

「Kusa cafe」は今回で3回目の訪問。小さいけれどそれが魅力になっている自家焙煎の有名店。金継ぎしながら使い込んでいるコーヒーカップを始め、横長の窓から覗く風景の切り取り方などひとつひとつに店主の「静かなコダワリ」を感じるカフェ。

帰りの道すがら最近オープンした「patagonia」に寄って見た。店の3分の1くらいをアウトレットのスペースが占めていた。この会社はカンパニーイメージとショップの雰囲気の造り方はサスガに上手い。

長生村のこのあたりは農村の佇まいに潮風をミックスした感じののどかなエリア。
長生村のこのあたりは農村の佇まいに潮風をミックスした感じののどかなエリア。

うちわ話

日本の古い夏のツールが人気だと言う。浴衣、ステテコ、風鈴、そして扇子や団扇。

特に団扇は南房総の伝統工芸品として有名であるが、小津安二郎監督の「東京物語」にも団扇がいろいろなシーンで頻繁に使われていた。もっとも昭和20年代は扇風機も普及していないが。

私は、笠智衆と東山千榮子が演じる老夫婦が熱海の堤防で帰りの相談をする場面が好きだが、それ以外でも印象深いのは団扇で自分ばかりを扇ぐのではなく、普通に相手を扇いでいるシーンがあった。その相手に涼を送るという行為にちょっと心動かされた覚えがある。

民芸の祖「柳宗悦」が惚れた染色家「芹沢銈介(1889~1961)」の型絵染の団扇を別冊太陽で見つけた。波や貝のモチーフに魅かれる。和洋を問わない骨董蒐集家の芹沢邸には目白の古道具「坂田」の主人も通ったと聞く。
民芸の祖「柳宗悦」が惚れた染色家「芹沢銈介(1889~1961)」の型絵染の団扇を別冊太陽で見つけた。波や貝のモチーフに魅かれる。和洋を問わない骨董蒐集家の芹沢邸には目白の古道具「坂田」の主人も通ったと聞く。

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