自宅リビングの壁にかけてある飾り棚。
秋冬は、フランスのアスティエ・ド・ヴィラットの白釉の器と地元Sujiさんとディプティックのキャンドル、アンティークホーローのキャニスター、憧れの地ケープコッドの古い写真集などをディスプレイしてみた。

今年もあと1ヶ月あまりとなってしまったが、この時期の楽しみがひとつある。それは物産のトレードだ。
私の大学時代の数少ない友人が山梨と群馬と新潟に居る。まったく偶然なのだが3人とも名前に「彦」がつく。敏彦、直彦、信彦の3彦だ。
私を入れて4人でそれぞれの郷土の物産品を20年くらい前から他の3人に送り合っている。山梨の敏彦は甲州ワイン、群馬の直彦はりんごやラスク、新潟の信彦は日本酒や自作の新巻鮭という具合に。
私は妹夫婦が海産物屋をやっているので「クジラのたれ」や金目鯛の干物などを組み合わせて送ったりしている。
もうずっと会っていない仲間だが、それぞれの郷土の物産がこの時期に届くと何も怖い物が無かった若い時を昨日のことのように想い出す。
私が高校生の頃、よくラジオのFM放送を聴いていた。なかでも渡辺貞夫の「マイディアライフ」や「ジェットストリーム」など、夜は大人の音楽番組が多く、今のように流暢なしゃべりのDJとかもまだ居なかった。
その頃の落ち着いた間のある語り口がFM放送のイメージとして私の中に定着しているため、なかなかしっくり来る音楽番組に出会えないでいる。
今から2~3年ほど前までNHKで火曜日の午後4時からラテンの番組をやっていた。ちょうど私の休日と重なり楽しみに聴いていたものだ。司会は竹村 淳さんだった。この人の落ち着いた解説とあらゆるラテン音楽を網羅した構成が楽しみだった。タンゴ、ボサノバ、キューバ、レゲエ、ファドなどなど。とくに中南米の音楽事情には精通されていて、この番組を聴いてCD屋さんに駆け込んだこともあった。
もう一度、FMでこんな大人の音楽番組を取り戻すことは出来ないものだろうか?
多くのサーファーにとってジャック・ジョンソンはたいへん人気があるミュージシャンだが、私にはどうもあのパサパサしている感じが馴染めない。体に染みて来ないのだ。
ワークブーツに染み込んだオイルのように、若いとき体に染み込んだ音は色落ちすることは無い。例えばザ・バンド、例えばCSN、そして二ール・ヤング。
ニール・ヤングの「HARVEST」に入っている「Out On The Weekend」や「Hert Of Gold」は大好きだが「On The Beach」というアルバムの「(See The Sky)About To Rain」やタイトル曲「On The Beach」などは、若いときはあまり印象に無かったが今聞くととてもいい。
千倉の波が良くない時に平砂浦や江見に時々足を伸ばすが、昔みたいにカーステレオでよくニール・ヤングを流している。
カフェで長年使って来たエスプレッソマシンが壊れた。フランス、RENEKA社のマシンで経年13~4年位だろうか。メーカーの人にも修理不能と言われ泣く泣くあきらめた。
イタリアのラ・パボーニはニューヨーク近代美術館のデザインコレクションにも認定された美しくレトロなボディーのエスプレッソマシン。形から入る私としては実用性をあまり考慮せずこれに決定。
レネカは水道直結式だったが、パボーニはいちいち水を注ぎ足すタイプ。忙しい時はしんどいが、これから扱いに実戦で慣れていけば何とかなるでしょう、とお気楽な私。なにせイタリア式ですから。