大晦日の午後

実家に帰ってきた娘や孫はカミさんと買い物に出かけた。

私は何処へも出かけず一人書斎で珈琲を飲みながら本を読んだり「フーガの技法」のレコードを聴いたりしてノンビリ。

 

そんな大晦日の午後。

大島に溶け込むようなサンセットを見た先週が波乗り納め。その帰り安房神社に今年のお礼参りを。

本年もこのページを覗きに来て頂きありがとうございました。

来年も理想である「優しく枯れていくジジイ」(笑)を目指し精進して行きたいと思います。

皆様も良い新年をお迎え下さい。

九州小旅行〜唐津

私が唐津に来たかったのは陶芸家「中里 隆(隆太窯)」の作品に触れたかったから。

そして「虹の松原」を見たかったからである。

 

また唐津は伝説のフリーダイバー「ジャック・マイヨール」が少年時代に初めてイルカと出会った思い出の場所でもある。

晩年、南房総を頻繁に訪れるほどジャックが親日家になった原点はここ唐津なのだった。

天気予報では2日間とも曇り・雨だったが翌朝目覚めたら幸運にも快晴。晴れ男の面目躍如?
黒松林が4km以上続く「虹の松原」を展望。私は松林に強く惹かれる。
虹の松原を走る。那須の赤松林と唐津の黒松林は甲乙付け難い。あと三保の松原に行ってみたい。
広い敷地に小川が流れせせらぎが聞こえていた「隆太窯」。作業場、登り窯、ギャラリー、住居などが点在する。
親切なスタッフの方が案内してくれたギャラリーには隆氏、息子の太亀氏の作品が展示されている。アメリカ・コロラドにも窯を持つ隆氏は唐津とコロラドを行ったり来たりしながら精力的に作陶を続けていた。
氏が店舗のプロデュースをしたざる豆腐で知られる「川島豆腐店」で豆腐料理をいただく。陶器は全て隆太窯。奥の鳥の絵は友人の黒田征太郎氏が描いたと聞いた。手前、ざる豆腐の乗る白木のカウンターが清々しいお店だ。
料理を盛ってこその器だと言う隆氏。氏の交友関係の広さであろうか、豆腐料理のコースの締めに出てきた漆器は角偉三郎氏(故人)の合鹿椀。この九州小旅行を最高の器と料理で締めくくれた。

九州小旅行〜糸島

12月で失効するマイルがあったのでカミさんに「何処行きたい?」と聞けば「糸島!」だと言う。

ここ数年の間に糸島(福岡)という地名をよく聞いていたので私もちょっと興味はあった。

それに唐津(佐賀)にも近い。

長年、虹の松原や隆太窯などに行ってみたいと思っていたからだ。

福岡空港はアジアからの沢山の旅行客で活気があった。まずは太宰府天満宮にお参り。ここもYou達で賑やかだ。
レンタカーで1時間ほどで糸島到着。この日は波が無くサーファーも居なかったが海岸線にはカフェやサーフショップ、コテージなどが点在していてアカ抜けた雰囲気。
糸島の老舗カフェ「Sunset」からの眺め。姉妹店のベーカリーカフェ「CURRENT」にも行きました。サーファーのオーナーらしいネーミングです。
ロンドンバスのカフェもあったりして若い人が集まってくる。
糸島から唐津へは直ぐ。宿は唐津湾に面し虹の松原も近い「汐湯 凪の音」落ち着いた雰囲気の宿です。

師走あれこれ

急に寒くなってやっと冬モードに入った私。

ホットカーペットを敷いたりストーブを出したりと忙しい。

そんな師走の私の周りのあれこれ・・

千倉の生活雑貨店「安房暮しの研究所」。8周年企画として南房総のエクセレント・ジェントルマン展を開催中です。私も店主菅野さんに声をかけて頂き愛用品などをいろいろ出品(販売)しております。1月27日まで(営業日をご確認下さい)ですので是非お出かけ下さい。(店内の元金庫がギャラリー)
サーフトリップでも穏やかな波長で和ませてくれるキヨミさん。毎年カフェのリースをセンス良く作ってくれます。これはスワッグと言うのだそう。
写真家奥村さん(NEWS)のドッグカレンダー。サンドカフェでも販売中です。ニュースペーパータイプで壁にピンナップするカレンダー、イイ感じです!。(税別1500円)
万博公園・太陽の塔前でのドリカムのライブをテレビで見た翌日、サーフィンして波打ち際を歩いていたらあり得ない物を拾った!裏にはEXPO70の刻印が。48年前の太陽銀行の貯金箱だった。・・う〜ん今年は宝くじ買った方がいいな!

カリフォルニア〜いろいろ

きっと今までの旅が順調過ぎたんでしょうね。

だからアクシデントの多かった今回の旅はいろいろ勉強になりました。

それは次の旅への糧となりますが、果たして私はマリブでのサーフィンをリベンジしに再びカリフォルニアに来るのでしょうか・・

波打ち際に夢のようなビーチハウスが並んでいるオーシャンサイド。侵食を防ぐために自然石を積んであるが、たやすくコンクリートは使わないんですね。
エンシニータスは洒落たカフェやベーカリー、セレクトショップが並ぶカワイイ街。南カリフォルニアの魅力的な街は必ず道路沿いに植栽があってきれいに手入れされていた。
そのエンシニータスにあるNIXONのファクトリーショップはあえて粗野な板張りの納屋仕様で目立っていた。
昨年ナンタケット島で買ったご当地マーケットバッグ。今年はエンシニータスで求めた。容量が多くしっかりしているので車で移動する時に重宝する。
カリフォルニアの青い空に広告を引っ張るアドプレーンを何回か見た。このインターネットの時代にレトロな手法を続けていた・・
木造のピアを修理しながら維持しているんですね。だから風景になるんです。そんなピアの多いカリフォルニアだった。

カリフォルニア〜SURF

ノドの痛みと熱は少し下がったものの海に入るのはチョットした賭けだった。

過去の経験では風邪気味で海に入って良くなった事もあったが、悪化して一人ベッドの上で留守番って事もあり得るからだ。

 

カリフォルニア3日目でロングボードを積みダナポイントへ向かった。

サンディエゴからハイウェイを使って北へ40分弱、サンクレメンテの少し先だ。

ダナポイント。ヨットハーバーの堤防に沿って良い波がたっていた。これはやるでしょう!海の中で鼻とノドのうがいを何回もしていたら楽になってきた。良かったー!

広々した公園とヨットハーバー、リッチな雰囲気のなかで女性や子供、年寄りもサーフィンしているピースフルなダナポイントを我々は気に入ってしまい数日後にも再訪。

2回目に来た時はサイズダウンしていたがきれいなブレイク。砂と玉石が混ざっていい波が立つ所が南カリフォルニアには多い。

南カリフォルニアのロングボーディングのメッカといえばサン・オノフレだろう。

来ているサーファーのレベルが高く皆個性的なスタイル。

ここではナキサーフの船木さんに再会。その日は波が高くブライアン・ベント(2012年7月19日のブログ参照)やトロイ・エルモアなんかも来ていた。

サン・オノフレに集まるロンガーはサーフスタイルも車も個性的。フリーダムって雰囲気。
サンドカフェに来てくれた事もある船木さんと再会。ソフトボードで華麗なサーフィンをしていた。
この日はセットで頭オーバー。うまい人が多くなかなかチャンスが回って来なかったが何本か乗れて良かった!
スワミーズやサン・エリホはパーキングに車を止め崖を降りて行く。結構楽しめる波だったが帰りの上り階段がキツイ。
デル・マーは閑静な住宅が並ぶ品の良い町。ビーチの前の広い芝生でランチや犬と遊ぶ人達も多い。ダナポイントとここは素晴らしい環境。4日目はここでサーフした。
高級住宅街ラ・ホヤの有名なウィンダンシー。やはり良い波です。

色んなアクシデントと体調が悪いながらも5日間サーフィンできた事は結局ツイてるって勝手に思う私。

カリフォルニア〜受難

若い時にはカリフォルニアにかぶれていた。

スケボー、サーフィン、音楽、ファッション・・

そんなご同輩も多いはず。

今回ロングボードを担いで向かった先は南カリフォルニアのサンディエゴだが、これが受難の旅だった。

最初の2日間は風邪でフラフラ。ピアの上からサーフィンを眺めるしか無かった。パシフィック・ビーチのピア。
こちらはオーシャンサイドのピア。ピアの先端にはレストランがあります。
日本では夕暮れ時は忙しいが、こちらは大勢の人々がのんびりサンセットを見にピアにやって来る。
サーフトリップと言えば佐藤さん夫妻。前半は私の体調不良で迷惑をお掛けしました。この日は特別美しいサンセットを見れた。
ライフガードの監視台。カリフォルニアっぽい風景。11月でも南カリフォルニアは陽射しが強い。

行きの飛行機から私はすでにノドが痛み出し熱っぽい。ヤバイ風邪ひいた・・

カミさんは機内食を食べていたら奥歯が突然取れた。ウソでしょ・・

レンタカーを借り、行きたいと思っていたビーチをチェックし、スーパーで買い物を済ませ貸し別荘に着いたのが夜8時。なんと鍵が開かない。メールでは4時以降なら入れるって・・

楽しみにしていたマリブでのサーフィンだが大規模な山火事でキャンセル。せっかくロケーションのイイ宿とったのに残念。でもあの山火事の写真はショックだな・・

ハウスクリーニングの格好したメキシコ人のオバちゃんが朝入ってきて直ぐ出て行った。貴重品は盗らずに冷蔵庫のビール5~6本と飲みかけのオレンジジュース、免税で買ってきた寝酒のウイスキー盗まれた。そりゃ無いだろ・・

グーグルマップでナビゲーションしていたが4回も米軍キャンプのゲートに案内された。銃はこっち向いてるし・・

その他にもガレージの電動シャッターが壊れたりとアクシデントの連鎖は続いた。

ビーチフロントの一軒家を借りました。サンディエゴは治安も良くセコい泥棒オバちゃんしかいません(笑)

テラスからオーシャンサイドのピアが見える。晴天に恵まれ波も連日ありましたが・・

3日目から少し体調も回復して来ていよいよ憧れのカリフォルニアで波乗りをスタート。

お休みのお知らせ

11月10日(土)〜20日(火)サンドカフェ&デッキシューズをお休みさせて頂きます。

 

もうすぐ62歳になる私ですが、懲りずに今年も重いロングボードを担いでサーフトリップに出かけようと思います。

オーシャンサイド、エンシニータス、カーディフ、サンオノフレ、ダナポイントなどサーフィンしてみたいポイントが沢山あります。

そして憧れのあそこの波に乗れるでしょうか?

多くのセレブが住むというピアがあるこのサーフポイント。岬に沿ってブレイクする長い長い波に乗れたかどうかは、乞うご期待。

夕暮れJAZZ

休日の夕暮れ時、気に入りのJAZZを聴きながら部屋の明かりを点けずに過ごします。

 

宵から闇に変わっていく空を眺める事と真空管アンプの灯りが好きだから。

 

今日はビル・エヴァンスの「Exprorations」がターンテーブルに乗っています。

 

薄暗い中で、2曲目の「Haunted Heart」とか葉巻を吸いながら聴けば至福の境地。

一番好きなジャズはピアノトリオかな。
ディレッタントM氏に譲ってもらったユニゾンリサーチ。私の六畳の和室には必要にして十分なアンプ。

遅めの初宮参り

小さく生まれた孫のユウくん。五ヶ月目にちょっと遅いお宮参りに行きました。

 

神社は今年の初めに次女たちの結婚式を行った千倉の「高家(たかべ)神社」、日本で唯一料理の神様を祀っています。

 

何も予約せずにただ報告の参拝をしに伺ったのですが、私達の姿を見つけて下さり急きょ神主さんに祝詞をあげて頂けることに。神様と先祖に感謝!

 

心優しい神主さんにお祓い・祝詞をあげてもらい、ユウくんも優しく健やかな男の子に育ってくれるだろうな。

 

神社やお寺に行くと、とても後味の良い清々しい気分になれますね。

私達に長男が生まれた時、板橋のお義母さんが作ってくれた初着を孫も着ました。
ユウくんがかぶっている鶴の刺繍の帽子と涎掛けも再び役立った。
ひ孫とお袋。良い日でした。

スクラップでリフレッシュ

自宅のトイレには小さな秘密の扉がある(笑)。

中には20代から40歳位まで続けたスクラップブックが20冊程入っている。

時々、若かった時のフレッシュな気分に近づきたくなってそのスクラップをめくる。

気に入った雑誌・洋書の切り抜きだが、その断片から理想のライフスタイルを願望していた当時の自分が垣間見える。

あれから随分年齢を重ね、孫が生まれ、カフェも25年となった。

ともすれば、今という時間だけに拘泥されて生きて行ってしまいがちだが「あの頃の自分」の感性に鼓舞されながら、日々を新鮮な気分で迎えたいと思っている。なるべくね・・

 

トイレタイムは朝のリフレッシュタイムという訳だ。

右項は広尾のパパスカフェと荒牧さん。調度品やディテールまで完璧な大人のカフェ。27年くらい前のスクラップ。

お陰で毎朝新鮮な気分で店のカウンターに立てる自分がいます。

幸福感

吹けば飛ぶよな「小商い」を営む私なのですが、幸せと感じる日々が多くなった今日このごろ。

その嬉しい要因は次の二つにあると思います。

 

「人と自分を比べない」

世の中は予め相対的に構成されているので「比べない」ことは中々難しく深い。特にSNSで他人の情報が交錯している現代社会の中で自分を見失わない術を会得するのは言わば「行」に近いと思います。自分と他者を比べなくなると本来の自分が見えて来ます。私は私で有れば良いのだと・・楽になります。

 

もう一つは、やはり「感謝」です

自分を取り巻く様々な事に感謝するようになりました。朝、目覚めて青空が広がっているだけで「ありがたい」。見えない力で生かされている自分を思い「ありがたい」。若い時は当たり前だったことに今は感謝、目に見えない世界を大事にしたいと思うようになりました。年齢的な事もあるんでしょうかね・・

 

そんな事を糧に「黄金の60代」を目指し歩む私がいます。

求めないーすると、いまじゅうぶんに持っていると気づく。「老子」研究家の加島祥造氏(故人)のこの本は私の幸福感を増幅してくれるバイブルです。

理想郷に暮らす

都心から程良い距離にある南房総は、年間を通し温暖でゆっくりと時が流れる南のイーハトーブ。

 

変化に富んだ海岸線は何より魅力的で、その後ろには田園や里山が広がる。

 

私は休日になると波を探して海岸線をドライブするのが好きだ。時には田園を抜け半島をグルっと回る事も。そして道路からは見えない小さな入江や人気のないビーチで波がブレイクしているのを見つける楽しみを持っている。

 

貴方にも南房総は色々な楽しみを提供してくれるハズ・・それもユッタリと。

奥まったここの入江の雰囲気が好きで、海から上がってもビーチコーミングをしたりしてブラブラする。
懐かしい昭和の海水浴場の名残が漂うビーチで台風のウネリを見つける。還暦を過ぎ、波乗りも生活も気持ちだけはユッタリ構えていたい。

珈琲のある時間

珈琲は勿論ですが「珈琲のある時間」が何より好きです。

 

カフェをやりたいと思ったのもそこでした。

 

珈琲を飲みながら過ごすゆっくりした時間はとてもリラックスするから。

 

音楽を聞きながら、インテリアの雑誌をめくりながら、ボーっと考え事をしながら・・

 

そんなひと時をカフェで過ごしてもらえたなら・・とてもウレシイ

今日は珈琲を飲みながら好きなチャーリー・ヘイデンの「ダニー・ボーイ」を聞いたり・・

李朝白磁大壺

大きな壺に魅力を感じる。

大きな壺は只そこに在るだけで良い。

その姿は毎日眺めていても見飽きる事がない。

大壺の中を覗いてごらん・・底知れぬ世界が見えるから。

 

アンティークの店「DAYS GALLERY」にも信楽と常滑の大きな壺を置いている。

伝説のアートディレクター渡邉かをるさん(故人)も味のある丹波の大壺を傍らに置いていた。

だが、私が究極の壺だと思うのは李朝白磁の提灯型の大壺である。

ひんやりと艶かしい肌合いの李朝白磁大壺に一生かけて出会ってみたいものだ・・

いつも気になる「&Premium」にルーシー・リーと李朝白磁大壺が載っていた。この壺、大きさもテクスチャーも素晴らしい!
鎌倉文士・立原正秋も李朝コレクターだった。大壷は歪みや欠けなどもその魅力になってしまう。「美のなごり 立原正秋の骨董」より
民芸の濱田庄司は相当な目利きだった。益子参考館には世界の陶磁器や家具などのコレクションが展示されている。

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