アナログシステム

私の部屋に新たに加わったオーディオ、ユニゾン・リサーチの真空管アンプ(Italy)とダイナコのスピーカー(Denmark)。

憧れはあったが、今まで真空管アンプなどのオーディオ機器には自分からはあえて接近しなかった。TELEFUNKENの真空管ラジオにi podから音を飛ばし楽しんでいた。それはそれで良しと自分では納得していた。

ある日一人の紳士が現れ、私が入り口付近で遊んでいた領域に専門的知識を投げかけてくれるようになった。ごく自然に。それはクラッシック音楽やJAZZでありカメラでありオーディオであった。

それらは、男の趣味性の強いジャンルと言える。

その紳士のご好意で、今回私好みのアンプとスピーカーを譲って頂くことになった。真空管アンプへの憧憬が現実に・・

久々にプレーヤーをつなぎレコードを引っ張り出して聴いてみる。かつて自分の部屋では聴いたことの無い音質に感動する。うまくいえないが音に奥行きがあるというか、立体的に聞こえてくる。

いつもCDやMP3で愛聴している音がより体に染み込む感じだ。楽しんでいる自分をもう一人の自分が俯瞰して楽しむ事を「自娯」と言う。

ひとつの出会いから憧れが現実に変わる事を実感している。いや、他力本願な私はいつかこんな状況がやって来やしないかと心のどこかで気長に待っていたのかも知れない。

UNISON RESEARCHのShimply Two(90年代)。真空管の灯りとウッドが温かい。
UNISON RESEARCHのShimply Two(90年代)。真空管の灯りとウッドが温かい。
DYNACOの70年代のスピーカーは想像以上の良き音で鳴る。麻のネットも和室に馴染む。
DYNACOの70年代のスピーカーは想像以上の良き音で鳴る。麻のネットも和室に馴染む。

ページ冒頭へ戻る