ピーター・ビアードという男を知っているだろうか?
ミック・ジャガーやジャクリーン・ケネディ(オナシス)らと親交があるというからかなりのセレブ。
彼の正体は、ニューヨークとアフリカのサバンナを行き来しながら、日記を綴るアーティストである。象やワニに襲われそうになっても、ひたすら日記を綴り続けるダイアリストなのである。
その日記は、コラージュとカリグラフィーで構成されている。自ら撮影したサバンナの野生動物達や数々の女性たちの写真を貼り付け、くせのあるカリグラフィーでプリミティブなページを創り出す。
その分厚く膨れ上がった一冊の「ダイアリー」は強烈な存在感を放つ。(作品集がある)
私は作品の独自性と共に、そんな唯一無二のオリジナルな生き方をしているピーター・ビアード自身にも惹かれるのである。
![日記の1ページ。左下の写真でカメラを構えるのは若き日のビアード。](https://www.sandcafe.jp/wp-content/uploads/2016/11/IMG_3062-1-680x510.jpg)
![サバンナのキャビンで日記の構想を寝るビアード。](https://www.sandcafe.jp/wp-content/uploads/2016/11/IMG_3063-1-680x510.jpg)
フリークスな男でもう一人思い出すのがサーファー(ニーボーダー)のジョージ・グリノーだ。
裕福な家に生まれ、大きなヨットでサーフポイントを巡っていたグリノー。ファーストクラスに乗る時も裸足だったとか。一貫して60年代からスプーンの様な異様な形状のオリジナルボードを生み出し、それにこだわり続けているサーフィン界の奇人は信奉者も多くいわばグルである。
![サーフ・ノマドのグリノーだが今はバイロンベイの山の上に安住していると聞いた。](https://www.sandcafe.jp/wp-content/uploads/2016/11/IMG_3079-680x510.jpg)
主流に乗らず、人とは違う立ち位置でひたすらマニアックにこだわり続けるこの孤高な二人の男のようには生きられないないからこそ、私の憧れは強くなる。