久しぶりのシガー

大学を卒業して役所勤めをしばらくしていた。

今から40年ほど前の話である。

初めて配属された部署に珈琲とタバコ好きのジム・ジャームッシュみたいなオジサンがいた。

 

ダンディーなオジサンは家でドリップしたブルーマウンテンを入れた魔法瓶を持参し、お茶の時間になるとそれを私達にも振る舞ってくれた。

そして珈琲を飲みながらゴールドのデュポンのライターでタバコに火を点けていたのだがライターの上蓋を上げた時の独特の金属音が印象的だった。

 

私がガスライターの王様「デュポン」を使うようになったのは最近のこと。

今日は久しぶりにのんびりした休日だからキューバのお土産で頂いたコイーバに火を点けた。

上蓋を上げるとあのころ耳にしたキーンという心地良い金属音が響いた。

シガーにはオイルライターより点火臭の無いガスライターが合う。
ホマレさんに頂いたコイーバのピラミデ・エクストラに火を点けた。香ばしいキューバンシガーだ。
久しぶりにリラックス出来た休日に流すのはビル・エバンスとジム・ホールの「アンダーカレント」。

さすらいのデリボーイ

「そこに停まってるデリボーイはおたくのかね?」

そう言いながら白髪の親父さんがいきなりカフェに入って来た。

 

私が23年間一途に乗っているのがトヨタのデリボーイ(24年前に製造中止)。

一台目はブルーで17年乗った。

今のアイボリーのは6年とデリボーイ愛が尽きることは無い(笑)

 

しかし白髪の親父さんが乗ってきたのはレアなシルバーのキャンピングカー仕様だった。

デリボーイのキャンピングカー仕様とは!・・私は唖然とした。

中にはキッチン、ベッドが完備されておりルーフトップにはランクルのキャリアーを付け、そこにソーラーパネルや釣り竿のホルダーも載せていた。

話を聞けばこの1500ccの非力な車でどこまでも出かけてしまうらしい。驚くことにメーターが私の2倍の29万kmを指していた!これには私のデリもまだまだイケると勇気づけられました。

 

この日、親父さんと私の熱いデリボーイ談義はしばらく続いたのだった。

親父さんは修理も全て自分でやってしまうらしい。お陰で色んな情報を聞けました。
デリボーイを見かけると話しかけずにはいられない「さすらいのデリボーイ親父」に出会った。

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