安西水丸展

珈琲焙煎家1st-CRACKの安芸さんから「世田谷美術館でやった安西水丸展がすごく良くて二回行ったんですよ!」と聞いた数日後に佐倉市立美術館の学芸員さんからお電話が。

「今度、安西水丸さんの展覧会を開催しますのでポスターとパンフレットなどお送りします」と。

カレー好きの水丸さん、幼少〜少年期まで過ごした千倉で食べた思い出の味「サザエカレー」が結ぶご縁に感謝。

郵送でと思っていたら先日、佐倉市立美術館の館長さん、学芸員の方がポスターやパンフレットを持って直接お店に来られ、サザエカレーまで食べて頂きました。

そして、これから親交の深かった千倉館の鈴木社長にも会いに行くとの事。

そんな美術館の皆さんの熱い姿勢に心打たれました。

良くカウンターでカレーを召し上って頂きました。生前頂いたサインと共に。

「イラストレーター 安西水丸」展、今から凄く楽しみです!

海の家

私が都会に暮らしていたなら、小さな海辺の町に休暇小屋を持つことを切望するだろう。

Casa BRUTUSの「SUMMER HOUSE 山の家 海の家」を見ていたら、あるお二人の海の家が脳裏に蘇って来た。

その一人は写真家の浅井慎平さん。

浅井さんが1983年末に千倉の海岸通りに建てた海の家との出会いで私の人生は変わりました。

北カリフォルニアのシーランチにあるチャールズ・ムーアの建築群のような板張りの浅井さんの海の家は今は違うオーナーの物となっていますが、あの頃僕達は時々遊びに伺っては素敵な時間を過ごさせてもらっていました。

「モダンリビング」誌より。
この海の家の内装がサンドカフェの原点となりました。

ヘミングウェイの「海流の中の島々」でトマス・ハドソンは岬の突端の堅牢な家で暖炉に流木を焚べていましたが、浅井さんが奥の暖炉で薪を焚べる姿と重なり合って40年近く経った今でも瞼に焼き付いています。

 

もう一人はフローレンス西村さん。

三浦半島の海を見下ろす斜面に建つフローレンスさんの海の家は度々雑誌やテレビで紹介されてその暮らしぶりは当時皆んなの憧れでした。

「ようこそ、海辺の田舎暮らしへ」より
シルバーグレーのショートカットヘアがフローレンス西村さんのトレードマークでしたね。中古の和風住宅をコツコツDIYして居心地の良い海の家を作り上げたんですね。
チープシックな暮らしを実践したフローレンスさん。今ある物を活かすセンスが素晴らしいんです。

25年程前の事、夏の終わりに家族でグアムに出かけた時、空港でパートナーらしき方とお揃いのボーダーのカットソーを着たフローレンスさんをお見かけした事があります。きっとダイビングにでも来ていたんだと思いましたがカッコ良くて見とれてしまいました。

 

あの頃からずいぶん月日が流れてしまいましたが、お二人の海の家は私の憧れのまま変わらずにありました。

Tenderly

ビル・エバンスを聴かない日が無い。

お店で流すBGMに何曲も入っているし、自宅に帰ってからも毎晩必ず何曲かお気に入りを聴く。

私の狭い自室にはこの位のオーディオシステムがちょうど良い。

ビル・エバンスのレコードやCDは沢山持っているのに最近このCDを買った。

それは「Tenderly」という曲が入っていたから。(この曲が入っているレコードやCDってあんまり無いんです。)

Tenderly・・優しさって大切ですから。

「What is there to say?」はマイスタンダードです。あと「Peace Piece」って曲は名演だと思うな。

2年前の今頃、コロナ禍で浮かない日々にもエバンスは私の部屋に流れていました。

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