カワイイ移動住宅達

「MY COOL CARAVAN」という洋書がある。車で牽引する移動住宅(トレーラー)の本だ。これに載っているキャラバンがどれも小さく可愛いものばかり。

こんなキャラバンだったら車で牽引しなくても、どこかに置いて小屋代わりとか週末の棲家とかに使えそうだ。電気や給排水の設備も必要ないだろう。とにかくコンパクトなのがいい。

どのキャラバンもレトロな風情が漂う。室内のヤカンや食器、ファブリックもアンティークっぽい物たちでおしゃれだ。
どのキャラバンもレトロな風情が漂う。室内のヤカンや食器、ファブリックもアンティークっぽい物たちでおしゃれだ。

アンバランスな自然

日本列島が天候不順のツボにハマッテしまっている。

そう、今年に入ってからずっとだ。毎週のようにやって来る低気圧が北風と冷たい雨を降らす。低気圧が過ぎ去ると南西の風と暖かさ。それが交互に来てるみたいだ。

今年は天候異変に見舞われる年となりそうかなと危惧している。現実的な問題として観光客の減少や野菜の高騰がある。稲作にも影響がなければいいが。

いろいろな人のブログにも昨今の天候不順が取り上げられている。しかしこう雨が多いと相変わらずレインブーツは売れ続けるだろう。私もエーグルやハンターが今年こそ欲しい。そして傘も男ならFOXやジェームス・スミス&サンズのような一生物を持ちたいと思う。
いろいろな人のブログにも昨今の天候不順が取り上げられている。しかしこう雨が多いと相変わらずレインブーツは売れ続けるだろう。私もエーグルやハンターが今年こそ欲しい。そして傘も男ならFOXやジェームス・スミス&サンズのような一生物を持ちたいと思う。

君の友だち

冷たい雨の降る中、古い友達に会いに武道館に行ってきた。キャロル・キングとジェイムス・テイラーに会うために。

二人揃ったコンサートを聞けるなんて夢だと思っていた。40年前、まだ中学生だった私は同級生の家で初めて聞いたキャロル・キングの「タペストリー」をいまだに愛聴しているし、ジェイムス・テイラーもサンドカフェの開店以来毎朝欠かさず聞いている。そんな二人が目の前に居るだけで、買い込んだビールの勢いも手伝いウルウルしてしまった。選曲も70年代の古い名曲ばかりだ。

多分、この日来ていた客層の大半を占める40代後半から60代のファンも感慨深い日になったに違いない。

キャロルは「So Far Away」から始まり、アルバム「タペストリー」の曲を次々とあの頃と変わらないグッとくる声で歌い上げてくれた。
キャロルは「So Far Away」から始まり、アルバム「タペストリー」の曲を次々とあの頃と変わらないグッとくる声で歌い上げてくれた。

終盤二人で歌った大好きな曲「君の友だち」はこころに染み渡った。

バラガン邸の美

とてもインスパイアされるDVDを観た。友人のペンションオーナーから頂いたものだ。以前、青山のワタリウムで開催されたメキシコの建築家「ルイス・バラガン」のDVD。

メキシコシティにあるバラガンの自邸と庭は素晴らしい。メキシコの強烈な光の遮光と調光。それによって生まれる陰影。リビングでは、大きな十字の窓枠でワイルドな庭を眺められるが、部屋の隅は昼でも間接照明が必要な暗さになっている。台形の巨大な書見台には大好きなピカソの画集やポスターのほかお気に入りのレリーフ(彫刻)などが置いてある。

光と共にメキシコらしさが際立つのが色彩感覚で、壁に塗られたピンクやイエローがとても映える。光と影、ナチュラルさとビビッドなカラー、モダンな空間構成とワイルドな庭園。コントラストの芸術。

映像の端々に出てくるバラガンの言葉が印象深い。

孤独とは良い友達のことです。私の建築は、孤独を怖がったり、避けたりする人たちの物ではないのです。

静けさは、苦しみと恐れを真に治療します。

私の家は、私の心の避難所です。冷ややかで合理的なだけでない、心を揺り動かす建築なのです。

薄明かりは、精神を集中させることのできる場所と言う考えを表現しています。薄明かりが無くして人間は自身の抱える問題や夢に入り込んで行くことができるのでしょうか。

私は直感、そして読書と旅の間の観察を自身のベースとしています。

庭は、神秘と謎のあるべきものです。

朝7時30分から働き始め、仕事仲間と食事をし午後4時頃に働き終える生活を実践していたと言うバラガン。どこか宗教的ともいえる言葉は、バラガンが熱心なカトリック教徒だったから。
朝7時30分から働き始め、仕事仲間と食事をし午後4時頃に働き終える生活を実践していたと言うバラガン。どこか宗教的ともいえる言葉は、バラガンが熱心なカトリック教徒だったから。

スーベニアのムコウ側

ソマリア近海に出没する海賊から一般船舶を護衛するため、アデン湾に行っていた知人が久しぶりに店に来てくれた。無事だったことに安堵を覚えると共に忙しいなか遠くまで足を運んでくれたことに感激。

いつもの深煎りコーヒーを飲みながら、いろいろな話を伺っていると小さな置物を車から持ってきてくれた。それは石を彫って作った高さ10cm強のきれいなピンクがかったベージュの象の置物だった。

向こうは仕事が無く、採れる石を使って大人たちが彫り、子供が磨いたりして売っているのだと聞いた。ソマリアという国は世界でも最も貧しい国だと新聞で読んだことがある。貧しい国で内戦が絶えないとなると悲惨だ。海賊の発生するバックボーンはそこにある。

この小さな象の置き物の向こう側にはそんな世界があった。

家族をとても大切にする知人Cさん。見ていてこちらも幸せな気分になる。その日も小さな男のお子さんがお父さんのそばを片時も離れまいと追いかけている姿がこちらをほのぼのさせてくれた。
家族をとても大切にする知人Cさん。見ていてこちらも幸せな気分になる。その日も小さな男のお子さんがお父さんのそばを片時も離れまいと追いかけている姿がこちらをほのぼのさせてくれた。

久しぶりの新宿

末娘の引越しと入学式で3日間東京に滞在した。その間半日ほど時間が出来たので一年ぶりに新宿に行ってきた。

新宿は、私が高校生の時アイビーファッションの服を時々買いに訪れていた懐かしい想い出がある街だ。

今回もまず伊勢丹メンズに寄って一階奥のシガー売り場で何本か購入後ファッションブランドをチェック、しかしチェックのみで買わず。景気良く買っているのはやはりチャイナメンズ。店員の人たちの対応も抜かりが無い。それから紀伊国屋で洋書の立ち読み。ちょっと疲れてきたので以前から入ってみたいと思っていた「ブルックリンパーラー」へ。

マルイアネックス店の地下にあるこのカフェは、ブルーノートの姉妹店。広々とした店内は壁一面が本棚になっていたりレンガが貼ってあったりニューヨークのロフトをイメージしていて大人びた雰囲気。ここではニューヨークの地ビールを飲んだ。音楽はブルーノート系だけあってケニー・ランキンなどいい感じのジャズが流れていた。ここではタバコを吸わない人もあえて喫煙席をお勧めしたい。喫煙席は一段高くなっていて見晴らしが良く、席がソファーなのもゆっくりできる。

この日は桜が見ごろなのか新宿御苑方面に大変な人の行列が続いていた。

この日のハバナシガー。左からベガスロバイナ、パルタガス、ロメオ・イ・ジュリエッタ、ボリバーの4種。
この日のハバナシガー。左からベガスロバイナ、パルタガス、ロメオ・イ・ジュリエッタ、ボリバーの4種。

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