パリ土産

カミさんが一週間のパリ旅行から帰宅した。

今回の目的はパン屋、ケーキ屋、チョコレート屋を巡る旅だったらしい。実際食べ歩くだけでなく厨房に入り製パンや製菓作業を見学できたという。

一緒に行った東京の佐藤さんもパンを焼くのが好きだし、パリで美味しいと評判のガレットやキッシュの店にも行けたので二人にとって実りある旅になったようだ。

さらにワインとチーズをもってベルサイユ宮殿の庭でピクニックしたり、エルメス本店でランチをしたりと羨ましい限り。

でも旅に出て異文化に触れインスパイアされたり、気持ちがリフレッシュできたりすれば何より。

で、お土産は、ワインと私の好きなアスティエ・ド・ヴィラットの白釉の器を2個。蓋付の小さな器は「沖箱」に仕込む茶入れにピッタリだ。
で、お土産は、ワインと私の好きなアスティエ・ド・ヴィラットの白釉の器を2個。蓋付の小さな器は「沖箱」に仕込む茶入れにピッタリだ。

浦島太郎展

サンドカフェでは6月2日(土)から8日(金)の1週間「浦島太郎展・粋で洒脱な沖箱遊び」を開催します。

「沖箱」とは漁師の木製道具箱のことを言う。

昔、房総の漁師達は皆この沖箱を提げて漁に出た。沖箱の中には釣具や弁当を入れていた。桶屋が作っていたらしい沖箱は、充分な強度と密閉性を持つ。ゆえに腰掛や転覆時の浮き代わりにもなったと聞く。

プロが使用する道具には魅力的な物が多いが、私はユーティリティーなツールボックスであるこの沖箱に魅せられてしまった。ローテックな漁業の民具であるが、あえて現代生活に取り込みたいと考えこの企画展を開くに至った。時間の流れが速すぎる現代生活へのアイロニーも込めて。

竹竿と沖箱を提げ防波堤に小アジやハゼを釣りに行く。箱に座りスキットルに入れたモルトをチビチビやりながらノンビリ浮きを眺める。時を忘れるための釣りなのだから釣れなくても良いのだが、運が良ければ今晩のおかずの分だけ釣果があるだろう。

または沖箱に茶道具を仕込みひとり小さな入り江の岩陰で茶を立てる。いや直火式エスプレッソメーカーにコンパクトなストーブでエスプレッソの野点でも楽しもうか。高価な茶籠は評価が既に定まっている。海辺に暮らす身には沖箱が相応しい。

今回の浦島太郎展では、そんな使い方の提案を出来たらと考えています。興味のある方は是非足をお運び下さい。

親しい職人さんがリプロダクトした物を販売します。リプロしたタイプは納得の仕上がりです。これから使い込んだら良い味がでそうです。またコレクションした古い物も放出します。お楽しみに。
親しい職人さんがリプロダクトした物を販売します。リプロしたタイプは納得の仕上がりです。これから使い込んだら良い味がでそうです。またコレクションした古い物も放出します。お楽しみに。
沖箱での釣りはやはり竹竿が似合うでしょう。延竿・継ぎの竹竿も数本展示します。これも味があります。 こんなことでもして遊ばないと今の世の中やってられません。(笑)
沖箱での釣りはやはり竹竿が似合うでしょう。延竿・継ぎの竹竿も数本展示します。これも味があります。
こんなことでもして遊ばないと今の世の中やってられません。(笑)

念願のOMARAライブ

キューバの歌姫オマーラ・ポルトォンドのライブ見たさに青山の「ブルーノート」に出かけて来た。

80歳を超え、日本でライブを聞くことはもう出来ないだろうと思っていたが見事に裏切ってくれた。さすがにステージの行き帰りは介添えが必要だったし、座って歌う場面もあったが艶やかで張りのある歌声はブエナビスタの頃と変わらない。

歌姫の情感を込めて歌うボレーロに酔い、ピアノのチューチョ・バルデス(トリオ)との贅沢な競演に心踊った。(体で踊れなかったので・・笑)

おかげでモヒートに始まりラムのハイボール、ラムのオンザロックと飲むピッチも急上昇。

帰りの最終バスでは余韻に浸りながら気持ちよく居眠りできた。高速バスのお陰で夜のライブを楽しみ(飲んで)日帰りできる。

また一つ夢が叶った夜だった。
また一つ夢が叶った夜だった。

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