旨口

日本酒の蔵元などで甘口、辛口の他に「旨口」という言葉があるが、千倉館で三彦と飲んだ酒は正に旨口だった。

新潟の信彦が持ってきてくれた「亀の翁」は地元の信彦でも中々手に入らないらしい。何でも「亀の尾」という幻の米を三年がかりで復活させて醸造した酒で、その物語が「夏子の酒」という連続ドラマになったとの事。

四人なので一人一合だったが信彦が苦心して手に入れ、仲間のために持参してくれた気持ちが嬉しい。

無理を言って炉辺に持ち込ませてもらい、他のお客に見られないように密かに飲んだのでよけいに旨く感じたのは私だけか?(笑)

最近は旨い酒と美味しい肴があれば傍に女性は要りません。(ウソです)
最近は旨い酒と美味しい肴があれば傍に女性は要りません。(ウソです)

三彦との再会・千倉

学生時代の盟友たちと新潟で24年ぶりに再会したのが昨年冬。次回は千葉でとの約束を果たすべく三彦に招待状を送った。

そして先日、新潟の信彦、群馬の直彦、山梨の敏彦の三彦が千倉に集結した。サンドカフェで再会できるとは夢のようだ。

彼らはサザエカレーをリクエストしてくれ、私も気持ちを込めコーヒーを淹れた。

今回の宿は、和風旅館のリクエストもあり老舗の「千倉館」。地の新鮮な魚介を囲炉裏で炭火焼して三彦を持て成したかったのだ。

囲炉裏を囲み旧友と酌み交わす酒は格別だ。

長い時を経て、俺たちもようやく少し自由な時に身を委ねる余裕が出来たってことかな。

千倉館の離れにある洒落たバー「波助」にも浴衣で行って女の子を驚かしたかったが、既に知っていたらしく空振りに終わった。私もその後撃沈、カラオケまで辿りつけなかった。

次回、舞台は群馬の高崎に移る。

千倉館のファサード、ロビーそしてこの「波助」は日本を代表するインテリアデザイナー内田繁氏(スタジオ80)がリノベーションしたネオクラシックモダンな空間。
千倉館のファサード、ロビーそしてこの「波助」は日本を代表するインテリアデザイナー内田繁氏(スタジオ80)がリノベーションしたネオクラシックモダンな空間。
アワビ、サザエ、地魚を炭火で炙る。素材が良いのでシンプルに食したい!
アワビ、サザエ、地魚を炭火で炙る。素材が良いのでシンプルに食したい!

GREENS

台所の出窓には、最近カミさんがハマッている多肉植物が沢山。

今は亡き親父の趣味だった盆栽の小鉢にもサボテン科やアロエ科の植物が移植されていた。

一般的に多肉系は不精でも大丈夫な植物と言われているようだが、カミさんの感想だと種類によって置く場所の環境に結構左右されるそうだ。

いろいろ試行錯誤しながら可愛がっているようです。

私が最近嬉しかったのは、昨年植えた玄関のオリーブの鉢植えと庭のレモンから新しい芽が育ってきたことだ。両方とも何ヶ月も元気が無かったから大丈夫かと心配だった。

環境が変わり、そこに適応して行くのは生き物にとって試練なんですね。

新社会人、学生にとっても新たなスタートであり試練の始まりの季節です。

我が家はペットがいないので、カミさんの愛情はグリーンにのみ注がれます(笑)
我が家はペットがいないので、カミさんの愛情はグリーンにのみ注がれます(笑)

ギャラリーで昼食を

いつも「&R」というお洒落なフリーペーパーを送ってくれる習志野のギャラリー「林檎の木」に行って来ました。

ちょうど野田にある「イノセントガーデン」が「ボタニカルライフ」展を開催していました。植物好きのカミさんにはピッタリの企画でした。フランスのマリクレール・メゾンにも紹介された茨木伸恵さんという女性の陶芸家の作品も沢山並んでいました。あとやはり女性陶芸家の今井梨絵さんの陶器が良かった。

「林檎の木」は年内の展示会スケジュールがびっちり決まっており、6月1日と2日は佐倉の川村記念美術館で「アート&クラフトフェア・チバにわのわ」という大きなイベントもされるそう。土・日でなければ是非行きたいのだけれど・・残念。

アートやクラフトの分野も言うに及ばず女性の活躍が目立ちます。「ボタニカルライフ」展も次々に女性客が訪れ活況を呈していました。

出かけて見れば色々と収穫はあるもんですね。

ギャラリーの中は見事にボタニカルガーデンに。室内に土を入れるって大変ですよ!
ギャラリーの中は見事にボタニカルガーデンに。室内に土を入れるって大変ですよ!
公園を見下ろす眺めの良いテラスで玄米と野菜のランチを食べた。フレンチローストのコーヒーも美味しかった。
公園を見下ろす眺めの良いテラスで玄米と野菜のランチを食べた。フレンチローストのコーヒーも美味しかった。

関野ブルー

今日、私の家に一枚の青い絵がやって来た。

館山の画家、関野研一氏の描いた「La Mer」(6号)と題された油絵だ。3色に抽象化された海に小さく帆船が浮かんでいる。

関野氏の絵との出会いは10年ほど前、市内のホテルのギャラリーだった。青を基調にした南房総の海の風景画が数点展示されていた(墨絵も数点あった)。私は関野氏の青い絵に惹かれたが、その時はご縁が出来なかった。

月日は流れ、私は関野氏のアトリエを訪ねる機会を得た。そして今、念願の青い絵が家に置かれている。

この絵を自室で眺めていたら昔パリで活躍した二人の画家を思い浮かべていた。独特の美しい青で知られるイヴ・クライン、もう一人は自然の中に抽象を描いた画家の木村忠太。
作風は違えど、長くパリやモロッコに行き来されていた関野氏と不思議に重なり合う。

帰りに関野氏の好きだというジプシースウィングジャズの「ROMANE」のCDを頂いた。今夜はそのCDを聴きながら青に浸ろう。

最近惹かれている古い藍染の古布や刺し子。そのジャパンブルーの布の上に「関野ブルー」を・・・やっぱりブルーフリークなのかな?
最近惹かれている古い藍染の古布や刺し子。そのジャパンブルーの布の上に「関野ブルー」を・・・やっぱりブルーフリークなのかな?

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