JJ

You Tubeでサーフィンの動画を見ていたら聞き覚えのある歌が流れてきた。

枯れた声、どこかブルージーでレイドバック感がプンプン漂っていた。

JJだった。いやJack Johnsonは私の体に染みらない、JJ Caleだ。

70年代にリリースされたアルバム「NATURALLY」からの曲だった。

しばらく忘れていたが久しぶりに「magnolla」や「crying eyes」「after midnight」「crazy mama」などを聴いた。

あの頃から海にいて、今も波間に漂っているオールドタイマー達よ、JJケイルやニール・ヤングを聴き続けていて欲しい。

今日知ったが、私がYou TubeでJJを聴いた7月26日、JJはあの世に旅立っていた。75歳で・・・導かれたようだ!
今日知ったが、私がYou TubeでJJを聴いた7月26日、JJはあの世に旅立っていた。75歳で・・・導かれたようだ!

夕泳

仕事も終わった夕暮れ時、私は珍しくビーチに立っていた。

四十代の頃は、店を閉めてから一ラウンドの波乗りを良くやった。もちろん波が良さそうな時を狙い朝一のサーフィンも。

五十を超えてからは仕事中疲れが出るので、休日以外のサーフィンはトンとやらなくなってしまった。
薄暗くなったビーチには泳いでいる者など誰も居ない。サーファーも皆上がってしまったようだ。

店から直接来たのでサーフボードは積んでいなかったが、その時は海に浸かれればそれで良かった。

体ひとつで波間に漂う。サーフボードが無い事がこんなにも心許ないものか。だが時折やってくる波に少年の頃の夏を想い出しボディサーフィンを幾度か試みた。

二十分ほど海に漂い岸に上がるとあたりはすっかり暗くなっていた。

今度は満月の時に泳ごうかな?

「夕泳や イノセントな夏を ひっそりと 」 砂男
「夕泳や イノセントな夏を ひっそりと 」 砂男

楽園シャンソン

もし、私が運良く長生きしてジジイになれるなら理想の二人がいる。

残念ながら二人とも今は居ないが。

一人目は以前ブログでも書いた日本の「笠 智衆」、二人目はフランスの歌手「Henri Salvador」。

二人の共通点は、ゆったりとキレイに老いたと言うことだ。パナマ帽とステッキが似合う風貌も一緒だ。笠爺さんは着物にパナマとステッキが、アンリ爺さんはリネンのスーツにそれが。

二人共、今の慌しい時間軸からすればワンテンポ、いやツーテンポ以上のズレがある緩慢さ(ユルさ)を感じさせるジジイだが逆にそれが私を魅了する。

このアンリ・サルバドールの歌は「毎日が日曜日」だと錯覚を起こしかねないユルーい楽園シャンソンだ。

サントロペの庭の木漏れ日の中、シェリーを飲みながら聴いているような・・そんな世界に誘ってくれる。
サントロペの庭の木漏れ日の中、シェリーを飲みながら聴いているような・・そんな世界に誘ってくれる。

Amigo Onjuku

先週、波乗り仲間の夫婦三組で御宿に一泊二日のショートトリップをしました。

何故か6人中4人は酉年と言うメンバー。もちろん私だけひと回り年長ですが・・

海水浴シーズン間近の御宿の町は準備に忙しい様子だったが、ビーチは平日ということもあり人もまばらでノンビリした雰囲気。

我々が宿泊したのは港に近いビーチフロントのホテル「sayan terrace」。サーファー向けのプラン・設備も整いカジュアルで清潔、居心地の良いホテルです。

天気も良く、綺麗な海でゆっくり羽を伸ばしてきました。

シーズンオフを狙ってまた来てしまいそうです。

御宿まで来たらここに来ないとね。築200年の古民家の蕎麦屋「幸七」です。蕎麦栽培もしている本格派。
御宿まで来たらここに来ないとね。築200年の古民家の蕎麦屋「幸七」です。蕎麦栽培もしている本格派。
御宿のシンボル、アミーゴサボテンとメキシコのおばちゃん?
御宿のシンボル、アミーゴサボテンとメキシコのおばちゃん?
サヤンテラスの部屋から夏の喧騒前の静かなビーチを眺める。私はこのビーチに椰子の葉で作ったパラソルとストライプのデッキチェアをズラーッと並べたくなった。
サヤンテラスの部屋から夏の喧騒前の静かなビーチを眺める。私はこのビーチに椰子の葉で作ったパラソルとストライプのデッキチェアをズラーッと並べたくなった。
朝食は海を眺めながら。ビーチで食べたければバスケットに詰めて持ち運べる気の利いたサービスもある。
朝食は海を眺めながら。ビーチで食べたければバスケットに詰めて持ち運べる気の利いたサービスもある。

つげワールド

十代後半から二十代にかけて日本の田舎的風土、風習、人間関係に重さや暗さ、湿気を感じそれらから逃れたいと思っていた時期があった。

その反動として軽くなりたい、乾きたいからと、サーファーになったのは必然だった。

なので当然「つげ義春」の様な漫画には接近したくなかった。

先日、ランチタイムにN氏と会話をしていた時ふと「つげ義春」を読んでみたくなった。ホント何の気なしに。そしてN氏はすぐに厚い作品集を2冊貸してくれた。

今更ながらじっくり読んだつげワールド。「ねじ式」「紅い花」「やなぎ屋主人」などシュールでどこか懐かしい心象風景や闇を感じさせる。淫靡さも。

あの頃近づきたくなかった「つげ義春」の描く世界が、実は自分の中の深く暗い井戸から汲み上げた水のようなものだったんだと知った。

さいたま市で「STRAWBERRY FIELDS」というヘアサロンを経営されているiidaさん。遠くからDAYS GALLERYに来てくださるセンシティブな感性を持つ方だ。もちろんサンドカフェにも。年代も好きな物も共通するiidaさんのブログを拝見してちょっとビックリした。私が「つげ義春」を読んだ時を同じくして「つげ義春」の事を書かれていた。偶然とはいえ不思議なものだ。
さいたま市で「STRAWBERRY FIELDS」というヘアサロンを経営されているiidaさん。遠くからDAYS GALLERYに来てくださるセンシティブな感性を持つ方だ。もちろんサンドカフェにも。年代も好きな物も共通するiidaさんのブログを拝見してちょっとビックリした。私が「つげ義春」を読んだ時を同じくして「つげ義春」の事を書かれていた。偶然とはいえ不思議なものだ。
「紅い花」は少女の初潮を川面に流れる紅い花にデフォルメしていた。同じ紅い花でもちょっとトロピカルなノウゼンカズラがカフェの店先で満開だ。
「紅い花」は少女の初潮を川面に流れる紅い花にデフォルメしていた。同じ紅い花でもちょっとトロピカルなノウゼンカズラがカフェの店先で満開だ。

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