雨あがる

降り続いた雨が突然止み、厚い雲の間から青空が見え始めた午後遅く海に向かった。

 

コンパクトなビーチに着くと、久し振りの波乗りには丁度良いメローなブレイクが。

 

この歳になると少しのブランクでも体がちゃんと動くか不安になる。

 

最近は波打ち際からゆっくり時間をかけて歩いて沖に向かう。

 

少しずつ海に体を馴染ませていくためだ。

 

何せ生物の進化と逆方向に向かう訳だから。

 

大雨の後にしては濁りの無い綺麗な海に体が浄化されていく感じを味わう。

 

ラッキーな事に海には私一人。

 

いざ波が来てテイクオフ。

 

オーッ ちゃんと乗れたじゃん!

貸し切りゆったりサーフィン出来ました。
大雨のち晴れ。しかも貸し切りなんてツイていた。
今年もTシャツ作りました。2色にしました。着心地イイですよ。
今年もTシャツ作りました。2色にしました。着心地イイですよ。

振り返る人

夜、誰もいない厨房でカレーを仕込みながらイヤホンで昔から好きな音楽を聴いていると、突然「俺は何故今ここに居るんだろう!」という思いに襲われる時がある。

 

そんな時聴く曲はたいがい若い時に好きだった永ちゃんやタツロー、サザン、ユーミン、まりや など。

 

私にとってのエバーグリーンは、若かりし頃を蘇らせ懐かしい想いに浸らせてくれることしばし。時には恥ずかしかった自分にも出会える。そして、その後の運命の不思議から今カレーを作っている私をも意識させる。

 

恩師の浅井慎平さんの言葉を借りれば過去追慕者(パセイスト)ということになるのだろうが、今ばかり見つめて生きる人には解らないだろうな・・

カレーを作りながらデカルトと邂逅する(笑)
カレーを作りながら懐メロを聴くとデカルトと邂逅する(笑)

詩人の眼

詩人、谷川俊太郎さんの詩集「そして」の記事が産経新聞に掲載されていたことがあった。

 

もう一ヶ月も前の事だが気になった言葉がいくつかあったので切り抜いて取っていたのを思い出した。

 

「詩は役に立たないと僕は考えています」

「過去に書いた詩が少しでも役にたっているのなら、詩人として生きてきたかいがあったと思います。でもね、自分から(この詩はどうだい)とはとても言えない」

 

「意識して書くと詩は面白くなくなります。だから意識下のまだ言葉になっていない混沌としたものがボコッと出てくるのを待つんです」

 

「マスメディアやSNSで濫用された言葉がどんどん軽くなっています。敏感な人が使いたくない言葉が増えているというのも最もです」・・言葉のインフレーションとも。

 

「文明はこのへんで止めて欲しい、と思いますが世界中の人々の欲望が塊となって時代を動かしているのですから、これは止めようがありません。独裁者の欲望なら止めようがあるのですが・・」

 

谷川さん「どうなっちゃうんだろう」と最後につぶやいた。

感じてしまう人には辛い世の中だが「表現する力」で救われる人もいる。
感じてしまう人には辛い世の中だが、一遍の詩で救われる人もいる。
谷川さんは真空管ラジオが趣味。そこだけは共通しています(笑)
谷川さんは真空管ラジオが好き。そこだけは共通しています(笑) 私のスクラップブックから。

煙のプレゼント

「葉巻を吸わなくなったんだけど誰か吸う人いるかしら?」

カウンターで一人、キツめのラムとカンパリのカクテルを飲みながらシガレットを吸っていたご婦人(2010年5月31日のブログ参照)が私に聞いてきた。

 

すかさず「私は好きですが・・」と返したら「家に確か30本くらいあるから送るわ」とのお言葉。

正直嬉しくなった。

何故なら自宅のヒュミドールには葉巻が僅かしか残っていなかったから。

 

数日後、店に大きな宅急便が届いた。

中には木箱に入ったドミニカ産の葉巻が30本どころか8箱も入っていた。

やはりあのご婦人只者じゃなさそうだ!

私一人じゃ吸いきれないので好きな方々におすそ分けしました。
私一人じゃ吸いきれないので好きな方々におすそ分けしました。しばらく楽しめそうです。
テラスでテイスティングを。スパイシーな味わい。
テラスでテイスティングを。煙のプレゼント、何よりです。

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