伊丹十三の巾着

「ヨーロッパ退屈日記」、「女たちよ」etc

60代、70代の人で稀代の才人、伊丹十三の影響を受けた人は少なくないのでは!?

 

「多才な人」ってこういう人の事じゃないかって思っていた。

エスプリの効いたエッセイやイラストを書き、翻訳や俳優、そして映画監督としてもヒットを連発した。車好きでモーガンやポルシェとかにも乗っていたようだ!

 

その伊丹さんが映画を撮り始めた頃から、私の中の伊丹さんのイメージとのギャップが生まれた。ダッフルコートやコーデュロイを着崩したイメージの伊丹さんが藍染めの刺し子を着て巾着(合切袋)を持つようになっていたから・・

 

まだ若かった私は伊丹さんの和風回帰にチョット戸惑ったが、還暦を過ぎた今、印伝の巾着を手にした私がいる。

そう言えば伊丹さん、西洋人の作った洋服は日本人には似合わないって何かに書いていたよね!
映画監督時代、刺し子を着た伊丹さんが持っていたのはこんな青海波の巾着だったと思う。スマホやシガーを入れた印伝の合切袋は洋服にミスマッチすると思い込む私!

朝な夕なに

大学を出てから地元の役場に12年位勤めた。

 

その頃は、日の長い6月から8月上旬にかけて出勤前の朝一や帰宅後の日没までのサーフィンを良くしていた。

 

今、店を閉めてから時々自転車で海岸遊歩道を走るが、夕方から日没にかけてビーチで波に乗っている若者を見るとあの頃の自分と重なって懐かしい。

あの頃は、朝な夕なにサーフィンしていたが、今は休日に海に浮かべればそれでイイ。

夏仕様

61回目の夏が来た!

 

若い頃はあんなに待ち遠しかった夏だが、年を重ねるに連れ暑い夏を乗り越える工夫が色々必要になってきた。

 

あと何回夏を迎えられるか解らないけど、今この夏を愛でたいですからね。

キャノンボール・アダレイの「サムシング・エルス」に変えて夏だけはこれが壁に掛かる。ハービー・ハンコックの「処女航海」。若い時のジャケ買いが役立つ事もある。
澄んだ女性ボーカルが涼を呼ぶ坂本龍一「CASA」(左)は毎年の夏定番。右はメローなキューバ音楽のアルバム「Mateo」それぞれ夏の午前と午後という感じかな。この夏のテーマ音楽はMateoで行きます。
年々、直射日光はキツイです。で、夏ハットの出番。左はボルサリーノ、右はサーフィン仲間で女性帽子作家のciceroさんにオーダーしたパナマ。長年愛用してます。
「和美人」 国産のジンがこんなに美味いとは思いませんでした!アベさんいつもありがとうございます。若草の香りを夏の夜に味わう。

夏は目と耳と舌で涼を感じる楽しみを与えてくれる。チョット前向きなこの夏だ・・

銀ブラ

久し振りの銀ブラ。

 

まずはポーラミュージアム・アネックスで田原桂一氏(故人)の写真展を見る。

フランスで活躍した田原さんは写真の他にも彫刻やインスタレーションも手がける才人だったが今年惜しくも他界した。

ちょうど昼過ぎだったので「木村屋本店」の二階のカフェで黒ビールとカツサンドをいただく。

この組み合わせ、私の大好物。ここは年配層の客が多く和やかな雰囲気が好き。

三越前の大通りは大勢の外国人観光客が行き交っていた。大都会はちょっと来ないと街並みが大きく変化していて戸惑ってしまう。

私は最近大きなデパートや新しいショッピングモールに入ると気疲れしてしまう。

フラッと入るのは昔からの店が多くなった気がする。ウン、順調にジジイ化しているな(笑)

「菊水」でパルタガスのセリーD No4を買った。コク旨なシガー。

締めは、日本の珈琲界のレジェンド関口さんの「カフェ・ド・ランブル」へ。

90歳を超えてなお入り口の焙煎室で豆を煎っていた関口大老を拝見し感激。

とにかく外国人観光客多く、銀座の広い歩道をブラブラ歩くことが出来たのは「今は昔」のようですね。

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