自室の前が小さな茶庭風になっている。鋸山の貝の化石を二つ重ねて石塔を作った。下が巻貝、上は大きめの二枚貝。隣に蹲、大きな甕にはメダカを飼っている。
京都の町屋にある小さな中庭は簡素で好きだが、この露地にもなっていない勝手な庭を毎日眺めて楽しんでいる

ずっと憧れていた。ヴェニスのハリーズバーに。
15年前にサンドカフェをはじめた時から憧れていたその店を、4年程前初めて訪れることができた。1階がカフェ&バー、2階がレストランになっているその小じんまりとした店は、けれど世界中のハリーズバーファンを魅了してやまない。その秘密は「品質」「シンプル」「微笑み」にあるらしい。
店内は落ち着いた大人の雰囲気が漂っていた。アールデコの香りがするインテリア・調度品、初老のウェイターの物腰、そのすべてが心地良かった。
1日中そこに居たかったが、名物ベリーニを飲み干し店を後にした。短い時間だったが、そのあいだずっと興奮していたのを今でも思い出す。
