「珈琲時間」の海とあるカフェ特集に掲載されました。
いつも、このブログを見に来てくださっている方で、まだ「サンドカフェ」に来られていない方は、この雑誌をご覧になれば来た気分になれること請け合いです。(笑)
また、パンケーキの美味しいお店も特集されていますのでお薦めです。
今回の鎌倉巡りは、フェリーで久里浜に着いてから直行した葉山の「sunshine+cloud」からスタートした。
大きくなって移転した「sunshine+cloud」では営業時間を過ぎてしまったにも拘らずスタッフの皆さんが笑顔で迎えてくれた。こちらでカミさんは靴とTシャツを購入。
材木座のMIKAMIさん宅でモヒートをご馳走になってから近所の帰国子女の方がやっている無国籍居酒屋「満」へ。当日はお祭りという事で賑やかな店内で楽しく飲みながら美味しい料理をいただいた。
そして鎌倉の夜の〆は、私のたっての希望でバー「THE BANK」へ。ここへは長年来たいと思っていた。
古い石造りの銀行をバーに改装した店内は狭いながらもオーナーの研ぎ澄まされた美意識が漂う異空間。オーナーとは渡邊かをる氏、伝説のアートディレクターだ。私はこの方のセンスが大好きである。渡邊さんは「男がバーで飲む酒はジンやスコッチである」と宣う。その仰せに従いMIKAMIさんはギムレットからラフロイグに、私もマティーニからラガヴァリンと杯を重ねた。
翌朝、我々四人はMIKAMIさんのフィアット500に乗り七里ガ浜の有名店「bills」であの世界一の朝食を。ここのリコッタ・パンケーキは噂に違わず絶品だった。
その後、MIKAMI夫妻と楽しくショップをいろいろと徘徊した。話題の複合レストラン「GARDEN HOUSE」、ジャム屋さんや鎌倉山の民芸店「もやい工芸」と怪しげな「苔丸」などを案内して頂き、最後に一息入れようと由比ガ浜の「Daisy’s Cafe」に。
70年代のシンガーソングライターの曲が流れているような懐かしいアメリカンな店内はカミさんの好みにどストライク。コーヒーも美味しかったが名物のジャスミンライスは癖になる味付だった。
MIKAMIさんのフィアット500に大の大人が四人乗り、屋根と窓全開で鎌倉の狭い道をキュッキュッと走っていると、どんな高級車より注目の的であった。
MIKAMI夫妻ありがとうございました。迷惑でしょうがまた伺いますね。
鎌倉という町が近しい存在になった有意義な小旅行だった。
不思議と自分の趣味・嗜好と重なる鎌倉のMIKAMIさん。
だから冗談で「前世は兄弟だったかも?」なんてカミさんに言っていた。
五十路を向かえ、海の近くでスローに暮らしたいと語っていたMIKAMI夫妻。
鎌倉に移住する前は、南房総に週末住宅を借り二年間通っていた。そして、その時知り合ったMIKAMI夫妻のご自宅を今回訪問出来たのは「サンドカフェ」のお蔭に他ならない。
東京時代は沢山の物に囲まれていたらしいが鎌倉暮らしを始めるに際し、それらを相当整理したと聞いた。本、服、生活雑貨などなど。
本当に好きなものだけに囲まれたシンプルな暮らしが海辺には似つかわしいのだろう。
今年二回目の鎌倉は、一泊二日の小旅行気分。
以前よりお招き頂いていたMIKAMI夫妻のお宅に伺う事と、お薦めのショップなどを巡る為だ。
二年ほど前に都内から鎌倉に移住されたMIKAMI夫妻の暮らしは羨ましい程に優雅であった。
キッチンスペースの上の超大型の天窓からは陽光が降り注ぎ、雲が流れる様もダイナミックだ。両サイドは窓を設けずプライベートを保ちながらも天窓から見える空の変化と屋上の緩やかに傾斜したデッキなどから、ご主人の「船のような家」という所以が伺える。
骨董歴の長いご主人のコレクションがインテリア洋書や古書の間に絶妙に配置された作り付けの棚を見れば、その審美眼の程が伝わってくる。しかも心地良く。
その様は流石としか言いようが無く且ついつまでもそこに居たい気分になってしまうのは熱烈歓迎してくれた二匹の可愛いワンちゃんとご夫妻のおおらかさに他ならない。
とにかく全てがフォトジェニックなお住まいなのであった。
6月に入り、梅雨到来。
私の感覚では今年まだ2ヶ月か3ヶ月しか経っていない感じなのだが、現実は私の体内時計より2~3倍の速さで流れていってしまう。
だから子供の頃からの夢は、空を飛ぶことと時間をコントロール出来ることだった。(イマジネーションの遊びの中では可能だが。笑)
私は気候によって聴く音楽を変える。梅雨はちょっとネクラなジャズはいかがか。
北欧のピアニスト「Tord Gustavsen」。
私はいつも映画や音楽のソフトを提供してくれるディレッタントM氏とペンションオーナーN氏のおかげで自分のカテゴリー以外の映像や音に出会えるチャンスが多い。
このトルド・グスタフセンはM氏より頂いた。
私 「このネクラ感は日照時間の短さも関係あるのでは?」
M氏「当然、日照時間はメラトニンの分泌に作用しますから!」
ただ、ちょっとブルーな気分の時はお薦めしませんが。
そして、やがて梅雨が明ければ聴きたい音はラテンへと移行していく。
東京駅がリニューアルされたが、その向かい側の東京中央郵便局も「KITTE」として生まれ変わった。モダニズム建築として貴重なその外観を一部残して。
その中の2・3階にオープンした「インター・メディア・テク(IMT)」は、日本では稀有なアートフルな博物館らしい。
東京大学が長年にわたり収集してきた大型動物の骨格標本や研究資料はトラック300台分にも及んだという。
それら学術標本を建築家やインテリアデザイナーを介さずキュレーターのセンスで展示しているところが憎い。コレクションを知り尽くした学芸員だからこそ出来るのだろう。
私も五感を刺激されに早くカオス溢れる博物館に行ってみたい。いや何回も行くでしょう!
毎年ゴールデンウィークの少し前に合わせてTシャツを作る。
Tシャツのデザインをする時はパソコンでは無くいつも手書きです。アナログです。
天気が良ければTシャツが気持ち良い季節になりました。知っている方も多いと思いますが、カミさんは店では一年中Tシャツで通します。そう真冬もです!それに頭のバンダナが彼女の仕事スタイルです。
火の前に立つ時間が多いというのもあるんですけど、しかし・・寒がりな私には信じ難いことです。
良くお母さんと店に来る小学一年生のカワイイ女の子がいるんですが、その子は将来バンダナを頭にしてサンドでバイトしたいんだそうです。カミさんのスタイルに憧れているんだとか。ユニークな子だと思います。
思い出しましたが、カミさんと初めて千倉の海で出会ったときも彼女はTシャツにバンダナでした。
ずいぶん昔の話ですが・・
学生時代の盟友たちと新潟で24年ぶりに再会したのが昨年冬。次回は千葉でとの約束を果たすべく三彦に招待状を送った。
そして先日、新潟の信彦、群馬の直彦、山梨の敏彦の三彦が千倉に集結した。サンドカフェで再会できるとは夢のようだ。
彼らはサザエカレーをリクエストしてくれ、私も気持ちを込めコーヒーを淹れた。
今回の宿は、和風旅館のリクエストもあり老舗の「千倉館」。地の新鮮な魚介を囲炉裏で炭火焼して三彦を持て成したかったのだ。
囲炉裏を囲み旧友と酌み交わす酒は格別だ。
長い時を経て、俺たちもようやく少し自由な時に身を委ねる余裕が出来たってことかな。
千倉館の離れにある洒落たバー「波助」にも浴衣で行って女の子を驚かしたかったが、既に知っていたらしく空振りに終わった。私もその後撃沈、カラオケまで辿りつけなかった。
次回、舞台は群馬の高崎に移る。
台所の出窓には、最近カミさんがハマッている多肉植物が沢山。
今は亡き親父の趣味だった盆栽の小鉢にもサボテン科やアロエ科の植物が移植されていた。
一般的に多肉系は不精でも大丈夫な植物と言われているようだが、カミさんの感想だと種類によって置く場所の環境に結構左右されるそうだ。
いろいろ試行錯誤しながら可愛がっているようです。
私が最近嬉しかったのは、昨年植えた玄関のオリーブの鉢植えと庭のレモンから新しい芽が育ってきたことだ。両方とも何ヶ月も元気が無かったから大丈夫かと心配だった。
環境が変わり、そこに適応して行くのは生き物にとって試練なんですね。
新社会人、学生にとっても新たなスタートであり試練の始まりの季節です。
いつも「&R」というお洒落なフリーペーパーを送ってくれる習志野のギャラリー「林檎の木」に行って来ました。
ちょうど野田にある「イノセントガーデン」が「ボタニカルライフ」展を開催していました。植物好きのカミさんにはピッタリの企画でした。フランスのマリクレール・メゾンにも紹介された茨木伸恵さんという女性の陶芸家の作品も沢山並んでいました。あとやはり女性陶芸家の今井梨絵さんの陶器が良かった。
「林檎の木」は年内の展示会スケジュールがびっちり決まっており、6月1日と2日は佐倉の川村記念美術館で「アート&クラフトフェア・チバにわのわ」という大きなイベントもされるそう。土・日でなければ是非行きたいのだけれど・・残念。
アートやクラフトの分野も言うに及ばず女性の活躍が目立ちます。「ボタニカルライフ」展も次々に女性客が訪れ活況を呈していました。
出かけて見れば色々と収穫はあるもんですね。
今日、私の家に一枚の青い絵がやって来た。
館山の画家、関野研一氏の描いた「La Mer」(6号)と題された油絵だ。3色に抽象化された海に小さく帆船が浮かんでいる。
関野氏の絵との出会いは10年ほど前、市内のホテルのギャラリーだった。青を基調にした南房総の海の風景画が数点展示されていた(墨絵も数点あった)。私は関野氏の青い絵に惹かれたが、その時はご縁が出来なかった。
月日は流れ、私は関野氏のアトリエを訪ねる機会を得た。そして今、念願の青い絵が家に置かれている。
この絵を自室で眺めていたら昔パリで活躍した二人の画家を思い浮かべていた。独特の美しい青で知られるイヴ・クライン、もう一人は自然の中に抽象を描いた画家の木村忠太。
作風は違えど、長くパリやモロッコに行き来されていた関野氏と不思議に重なり合う。
帰りに関野氏の好きだというジプシースウィングジャズの「ROMANE」のCDを頂いた。今夜はそのCDを聴きながら青に浸ろう。
千倉の波が良かった日、鴨川のカメラマン利蔵さんが何枚か写真を撮ってくれていた。水も綺麗でとても気持ちの良い波乗りが出来た日だった。
だが自分の写真を見て思う。
体に力が入り過ぎている。もっと脱力し、棒立ちのままボトムターンをしたい。両手もダラリと下げてね。アレックス・ノストのボトムターンのように。
アルはダンサーのように波に乗る。その比類なきスタイルは、まるで前衛舞踏家のようだ。
あと気になるロングボーダーはデーン・ピーターソンだ。デーンのライディングには起承転結がある。テイクオフしてからプルアウトするまでの間にストーリーがある。ハングテン、カットバック、そしてプルアウトのアクションがどれもスタイリッシュ。
オールドサーファーとしての理想はスキップ・フライ。10~13feetオーバーの板の上で彼はただ波に合わせてトリムするのみ。余分な動きは何も無い。ミニマリズムこそジジイのライディングの理想形だ。
この写真を見て,そんな新たな思いが沸いた。