ある日、サーファーのお客さんと話をしていて「風に吹かれて」という芋焼酎がおいしいと聞いた。名前も良かったので取り寄せたが、なるほどまろやかで美味かった。アルコールが42~3°ある(「六代目 百合」という焼酎の原酒)ので1対1で水かお湯で割って飲んでいる。
B.ディランの「Browin’ in the Wind」は社会問題や個人の矛盾・葛藤に対して「答えは風に吹かれている」という禅問答のような歌詞だったと思うが、この焼酎の名前を考えた人も1つの答えなんて無い美味さだと言いたかったのかな。
ある日、サーファーのお客さんと話をしていて「風に吹かれて」という芋焼酎がおいしいと聞いた。名前も良かったので取り寄せたが、なるほどまろやかで美味かった。アルコールが42~3°ある(「六代目 百合」という焼酎の原酒)ので1対1で水かお湯で割って飲んでいる。
B.ディランの「Browin’ in the Wind」は社会問題や個人の矛盾・葛藤に対して「答えは風に吹かれている」という禅問答のような歌詞だったと思うが、この焼酎の名前を考えた人も1つの答えなんて無い美味さだと言いたかったのかな。
旅のお供に欠かせない物、スイスアーミーナイフ。
栓抜き、ワインオープナーは必須だが私はハサミが付いているのが好み。
あと海外に行く時はコーヒードリップセットも必ず持って行く。プラスチックのドリッパーとペーパー。さすがにコーヒー豆は挽いていくが滞在日数分は持参する。
朝は美味しいコーヒーが無いと始まりません。
最近、ジジイ(想像だと60~70歳)になった時の夢が1つ増えて2つになった。
1つは珈琲屋と骨董屋を合体させたような店のジジイ。もう1つはレンタルボード屋のジジイ。
先月ニュージーランドのビーチにあったレンタルボード屋にそそられた。コンパクトにたためるトレーラータイプで、これなら近くの波のいいビーチに引っ張って移動しながら営業可能。
多分、その頃は歳でお客さんと海に一緒に入ってスクールなんて出来ないだろうから、レンタル専門だろう。のんびり春から初秋にかけてビーチで過ごす口実でいい。
折りたたみ式のチェアーを広げ、ラジオを聞きながらランチボックスのサンドイッチを頬張り、珈琲をコンロで沸かし、葉巻を吹かし客を待つ。
若いお姉さんがボードやウェットを借りに来たら「まあ珈琲でもどうかね、ワシが若いときはのう……」とか言いながらちょっかいを出したり。
12月になると「ゴッドファーザー」を見たくなるとシガー好きのお客さんが言った。特にパート2のデニーロがカッコイイとも。
私は、随分前に買ったDVDコレクションのことを思い出していた。そしてこの年末こそは見なければと思った。
大晦日の夜から何十年か振りにゴッドファーザーをパート1・2・3とオールナイトで一気に観てしまった。紅白も見ずに。
体に宿しているカルマ、流れている血、一度受けた恩義は生涯忘れることは無いが、一度裏切ったら兄弟でも許されることはない掟。ニーノ・ロータのテーマミュージックはシシリーへの郷愁を誘う。今回感じたがキューバでの最初のシーンで流れた音楽が良かった。
この映画、毎年見たくなる気持ちが良くわかる。
そういえばシガー好きのお客さんは、いつも黒い服装にサングラス、ストイックな雰囲気。どこと無くヒットマンを連想させる。
今回のNZトリップはカミさんとの結婚25周年だったこともあり、大変思い出深い旅となった。
NZのおおらかな自然と人たちによって心底リラックスできたことは何よりだった。
お世話になった、しーまるファミリーに感謝します。
エコ・リトリートというフレーズに誘われ予約したラグランの宿「Solscape」は、湾を見下ろす高台の上にあった。緑豊かな広い敷地にはバックパッカーのためのキャンプサイト、ティピー、貨車をロッジとして再利用した物、一棟ずつが違うコンセプトで建てられた省エネのコテージなどが適度な間隔で配置されていた。
若いバックパッカーも家族連れのキャンパーも長期滞在のサーファーも我々のような外国人の旅行者もこのヴィレッジの住人のように過ごせる自由な雰囲気と次第に浄化されていくような空気感が漂っている。
またボランティアとしてここの農場やコテージの建築を手伝いながら滞在できるシステムもあり長くラグランでサーフィンするのにはよさそうだ。
Solscape;simplistic to luxurious eco accommodation. Space for raising awareness, rest and rejuvenation.
ラグランには3ヶ所のサーフブレイクがある。マニュベイとホエールベイそしてインジケーターで、全てレフトのマシンブレイク。
一般的に知られているラグランのブレイクというのは写真のマニュベイのことだろう。初日は曇天でオンショア気味だったが、たまに来るセットは頭オーバー、二日目は快晴でセットは肩~頭くらいだった。その位のサイズだとあまり掘れないのでロング向きであった。よく雑誌で見るロングウォールが湾の奥まで延々続く波というのは多分ダブルオーバー以上からではないかと思う。
とにかくきれいに割れる波だが、テイクオフの場所が奥の方に限られる為なかなかチャンスが回って来ない。私はやや手前にポジションを置きミドルサイズの波に絞っていたが、一本乗ると距離が長いため帰ってくるのがしんどい。カミさんは波を待つ位置が定まらず苦戦していた。
ここではボーイズと女子のショートボードのレベルが高く驚いた。後で聞いたことだが、近くにサーフアカデミーがあり、どうやらそこの生徒らしい。
来る前はもっとワイルドな場所にあるポイントかと思っていたが、きちんと駐車場やシャワーが整備されており快適なところであった。
Pihaから3時間余りでラグランの町に到着した。メインロードの正面にはハーバービューホテルがあり、その両側にカフェ、サーフショップ、ギャラリー、マーケット、ハーブの店などが並ぶカワイイ町だ。通りにずらっと駐車もできる。
ここにも偶然ブラックサンドという名のカフェがあり、そこでランチタイム。NZのカフェはエスプレッソコーヒーが主流でクリーミーなミルクを合わせた「フラットホワイト」をいつも飲んでいた。日本ではフラットホワイトというのはあまり聞いたことが無いがラテとカプチーノの中間の感じと言ったら良いだろう。
少し歩くときれいなラグーンに出た。皆シーカヤックや釣りをして楽しんでいた。NZは本当にゆっくりした時が流れストレスレスな所だと思う。
Sand CAFEとDeckShoesは大晦日はお休みしますが元旦から営業致します。
12月31日(金)お休み
1月 1日(土)~3日(月)10:00~17:00
1月 4日(火)定休日
ライオンロック、黒い砂、遠浅でパワフルな波、人懐こいロッジのおばさんやサーフショップ夫妻、そしてNZギャルのサプライズ。そんなPihaでの2泊をのんびり味わった。
これから250キロ離れたラグランという町に行く。
Pihaのあちこちで見かけた鮮やかな赤い花の咲く花木。白い実のようなのはツボミ。
12月になると赤い花が咲き、もうすぐクリスマスが来るというのがわかるのでNZのクリスマスツリーと呼ばれるらしい。ポフツカワ(pofutukawa)という名前の木です。
NZは、この時期の日没が午後9時ごろなので何か得した気分になってしまう。
海から上がって、デッキに座りシガーでくつろいでいるとカミさんがチャッチャッと夕飯を作ってくれていた。手際の良い人です。NZ産のソーヴィニヨンブラン(マールボロ)で遅い日没に乾杯。
Pihaの宿はネットで探した「Black Sands Lodge」という名のカワイイaccommo。確かにここのビーチの砂は黒かった。
小さな町なのでカフェが1軒、ストアーが1軒、ギャラリーが1軒、サーフショップが2軒と郵便局しかない。そんなことを想定して私たちは日本とオークランドから食料やワインを持参していた。
Pihaはオークランド市内から1時間以内で行けるニュージーランドのメインサーフブレイクのひとつである。ライオンロックと呼ばれる大きな岩の両側がサーフポイント。遠浅で波はコンスタントにある。
私たちが着いた日は日曜日と言うこともありオールニュージーランドのU16の大会が開催されていた。予約していた宿は海まで歩いて2分の緑に囲まれた可愛いロッジ。ここで2泊した。
チェックインを済ますとさっそくPiha Surfというサーフショップでレンタルボードを借りてNZ初サーフとなった。カミさんの板はロッジのオーナーのおばさんが貸してくれたが、これがなかなか良い板だった。
メインポイントは大会をやっていたのでライオンロックの反対側のビーチで入った。水は予想どおり冷たく3ミリのフルスーツでちょうど良い。アウトサイドの波はかなり沖で割れておりサイズもあるので、少し手前でミドルサイズの波を乗った。遠浅でオンショア気味のため波にパワーがある。
カミさんと少し離れてサーフしていたらビキニの女の子が2人私に手を振りながら近ずいてきた。「ハーイマイネームイズ……」とか言って握手を求めてきた。2人とも結構カワイイ。片言の英語で少し会話をしたがNZの女の子はとてもフレンドリーだ。日本ではこんな事あり得ないし夢を見ているような出来事だった。
12月4日の午後オークランド空港に到着。空港では、しーまる氏の奥さんのぶこさんがカワイイ笑顔で出迎えてくれた。
お宅のあるノースショアまで車で向かう途中、アンティークショップが集まっているエリアがあった。買い付けたい家具もいくつかあったが今回は我慢して小物をいろいろ購入した。NZのアンティーク屋さんにはヨーロッパ、特にイギリスやフランスの物が良心的な値段で置いてあり穴場である。
しーまる邸は、空港から40分くらいの郊外の閑静な住宅地にあった。広いバックヤードにはレモンやマカデミアナッツの木が植えられていた。また丘の中腹に位置するため眺めも非常に良く遠くに海も見える。
ここをベースに4泊のサーフトリップに出かけた。