1年ほど前から天気の良い日は時々自転車で店に通っている。デイパックを背負い、細い路地を抜け、海岸沿いの遊歩道を走って店に着く。短い距離だが爽快な気分になれる。
街中も海岸道も散歩するように乗れて、50過ぎのオヤジが浮かない自転車。イタリアンロードレーサーやアメリカンクロスバイクではなく、ヒップなピストでもなく。
散歩自転車として私が選んだのは90年代半ばに生産されたアレックス・モールトンだった。
1年ほど前から天気の良い日は時々自転車で店に通っている。デイパックを背負い、細い路地を抜け、海岸沿いの遊歩道を走って店に着く。短い距離だが爽快な気分になれる。
街中も海岸道も散歩するように乗れて、50過ぎのオヤジが浮かない自転車。イタリアンロードレーサーやアメリカンクロスバイクではなく、ヒップなピストでもなく。
散歩自転車として私が選んだのは90年代半ばに生産されたアレックス・モールトンだった。
千倉のようなところに暮らしていると、ちょっとしたパーティーなどでもドレスダウンしたスタイルで済んでしまう。というかそのほうが相応しい気がする。そんな時いつも登場する靴がホワイトバックス。これはLLビーンのWalkover社製。白いバックスキンが海辺に合う。ホワイトバックスはオールデンなどの良質なものよりwalkoverのカジュアルさが私は好きだ。
もう一足のお気に入りはリーガルのサドルシューズだ。グレーとブラックのコンビのこの靴はかつてのアイビーブームの時代からあるものだが今また新鮮な印象を受ける。ウチのカミサンが高校生のとき、これと同じ靴を履いていたことを最近知った。そうVANとREGALの黄金時代。
ボトムスはジーンズ(ブルーorホワイト)かチノで決まり。で、上着はブレザーやジャケット(コットンorシアサッカー)にスカーフかボウタイが私の好きなパーティースタイル。これは何十年も変わっていない。
コートダジュールにある約4坪の休暇小屋で、ミニマムな暮らしを実践していたコルビュジェ。20世紀の偉大な建築家が狭小な小屋でクリエイティブに過ごしていたというところにある種の憧憬を抱く。その舞台となった小屋には、多目的に使える最低限の家具といろいろな工夫が凝らしてある。
以前からコルビュジェが小屋で使っていたスツールと同じ物を作って見たいと思っていた。それは移動しやすいように全ての面に持ち手の穴が開けてあり、高い所の物を取るときには踏み台になり女性でもかなり高い所に手が届く。キッチンの隅にでも置いておけば、椅子代わりや踏み台にサッと移動して使えて便利だ。
5月4日と5日の2日間、「オルネカフェ」で5周年を記念してアニバーサリー・マーケットが開催される。地元作家のガラスや陶器、ハンドクラフトのバッグやアクセサリー、雑貨などの他に農産物なども販売される。「デイズギャラリー」も古道具と、このスツールを出品する。
「MY COOL CARAVAN」という洋書がある。車で牽引する移動住宅(トレーラー)の本だ。これに載っているキャラバンがどれも小さく可愛いものばかり。
こんなキャラバンだったら車で牽引しなくても、どこかに置いて小屋代わりとか週末の棲家とかに使えそうだ。電気や給排水の設備も必要ないだろう。とにかくコンパクトなのがいい。
日本列島が天候不順のツボにハマッテしまっている。
そう、今年に入ってからずっとだ。毎週のようにやって来る低気圧が北風と冷たい雨を降らす。低気圧が過ぎ去ると南西の風と暖かさ。それが交互に来てるみたいだ。
今年は天候異変に見舞われる年となりそうかなと危惧している。現実的な問題として観光客の減少や野菜の高騰がある。稲作にも影響がなければいいが。
冷たい雨の降る中、古い友達に会いに武道館に行ってきた。キャロル・キングとジェイムス・テイラーに会うために。
二人揃ったコンサートを聞けるなんて夢だと思っていた。40年前、まだ中学生だった私は同級生の家で初めて聞いたキャロル・キングの「タペストリー」をいまだに愛聴しているし、ジェイムス・テイラーもサンドカフェの開店以来毎朝欠かさず聞いている。そんな二人が目の前に居るだけで、買い込んだビールの勢いも手伝いウルウルしてしまった。選曲も70年代の古い名曲ばかりだ。
多分、この日来ていた客層の大半を占める40代後半から60代のファンも感慨深い日になったに違いない。
終盤二人で歌った大好きな曲「君の友だち」はこころに染み渡った。
とてもインスパイアされるDVDを観た。友人のペンションオーナーから頂いたものだ。以前、青山のワタリウムで開催されたメキシコの建築家「ルイス・バラガン」のDVD。
メキシコシティにあるバラガンの自邸と庭は素晴らしい。メキシコの強烈な光の遮光と調光。それによって生まれる陰影。リビングでは、大きな十字の窓枠でワイルドな庭を眺められるが、部屋の隅は昼でも間接照明が必要な暗さになっている。台形の巨大な書見台には大好きなピカソの画集やポスターのほかお気に入りのレリーフ(彫刻)などが置いてある。
光と共にメキシコらしさが際立つのが色彩感覚で、壁に塗られたピンクやイエローがとても映える。光と影、ナチュラルさとビビッドなカラー、モダンな空間構成とワイルドな庭園。コントラストの芸術。
映像の端々に出てくるバラガンの言葉が印象深い。
孤独とは良い友達のことです。私の建築は、孤独を怖がったり、避けたりする人たちの物ではないのです。
静けさは、苦しみと恐れを真に治療します。
私の家は、私の心の避難所です。冷ややかで合理的なだけでない、心を揺り動かす建築なのです。
薄明かりは、精神を集中させることのできる場所と言う考えを表現しています。薄明かりが無くして人間は自身の抱える問題や夢に入り込んで行くことができるのでしょうか。
私は直感、そして読書と旅の間の観察を自身のベースとしています。
庭は、神秘と謎のあるべきものです。
ソマリア近海に出没する海賊から一般船舶を護衛するため、アデン湾に行っていた知人が久しぶりに店に来てくれた。無事だったことに安堵を覚えると共に忙しいなか遠くまで足を運んでくれたことに感激。
いつもの深煎りコーヒーを飲みながら、いろいろな話を伺っていると小さな置物を車から持ってきてくれた。それは石を彫って作った高さ10cm強のきれいなピンクがかったベージュの象の置物だった。
向こうは仕事が無く、採れる石を使って大人たちが彫り、子供が磨いたりして売っているのだと聞いた。ソマリアという国は世界でも最も貧しい国だと新聞で読んだことがある。貧しい国で内戦が絶えないとなると悲惨だ。海賊の発生するバックボーンはそこにある。
この小さな象の置き物の向こう側にはそんな世界があった。
末娘の引越しと入学式で3日間東京に滞在した。その間半日ほど時間が出来たので一年ぶりに新宿に行ってきた。
新宿は、私が高校生の時アイビーファッションの服を時々買いに訪れていた懐かしい想い出がある街だ。
今回もまず伊勢丹メンズに寄って一階奥のシガー売り場で何本か購入後ファッションブランドをチェック、しかしチェックのみで買わず。景気良く買っているのはやはりチャイナメンズ。店員の人たちの対応も抜かりが無い。それから紀伊国屋で洋書の立ち読み。ちょっと疲れてきたので以前から入ってみたいと思っていた「ブルックリンパーラー」へ。
マルイアネックス店の地下にあるこのカフェは、ブルーノートの姉妹店。広々とした店内は壁一面が本棚になっていたりレンガが貼ってあったりニューヨークのロフトをイメージしていて大人びた雰囲気。ここではニューヨークの地ビールを飲んだ。音楽はブルーノート系だけあってケニー・ランキンなどいい感じのジャズが流れていた。ここではタバコを吸わない人もあえて喫煙席をお勧めしたい。喫煙席は一段高くなっていて見晴らしが良く、席がソファーなのもゆっくりできる。
この日は桜が見ごろなのか新宿御苑方面に大変な人の行列が続いていた。
4月3日(土)~6日(火)の4日間、サンドカフェ&デッキシューズをお休みさせて頂きます。
散歩カフェ(潮風王国)とデイズギャラリー(アンティーク)は平常どおり営業致します。
いいアルバムを聞いた後、いい映画を見た後などはちょっとした小旅行をしたような気分になる。
最近、何となく買った2枚のCD。シャーデーの「SOUDIER OF LOVE」とビル・エバンスの「I Will Say Goodbye」はそんなアルバムだ。
ミュージシャン、シンガー、などいろいろ呼び名はあるがアーティストと言う呼び方がシャーデーには似合う。常に美を感じさせるところが。
10年ぶりのこのアルバムは現代の時間の概念に逆行するかのように重くゆっくりと進行し、全体に荘厳とした雰囲気が漂っている。アルバムジャケットだが、黒く重い雲に覆われた今と言う時代にかすかに薄日が射し込んでいる。その薄日はシャーデーの歌う愛なのか。そんなイメージ。
ビル・エバンスは一番好きなピアニストの一人で、持ってるアルバムも一番多いはず。全部いいけど「Sea Scape」と言う曲が特に好き。でも買おうと思った動機は「I Will Say Goodbye」ってタイトルに惹かれたから。インナセンチメンタルムード。