3GSから4Sに機種変更した。デザインは3GSが気に入っていたのだが、4Sのパワフルで加速された動作に驚く。ソフトバンクの感度も良くなったし、カメラも普段使いにはこれで充分すぎる。良いです。
使い方は、今まで通りi Phoneはスイスアーミーナイフ的に、i Padはスクラップブック的に使っていく。
只、今世界が向かっている「クラウド」というシステムに、私は果たして付いていけるだろうか(笑)

いつの間にやら10月も終ろうとしている。秋というだけで時の移ろいの速さを切なく感じたり……
秋もだんだん深まって来ると、いつものようにキャロル・キングの「タペストリー」が聴きたくなる。音のブランケットだ。
70~80年代のカントリーフォーク、ロックも晩秋から冬にかけて欠かせない音だ。例えばダン・フォーゲルバーグの「Hard To Say」やマイケル・マーフィーの「Wild Fire」、ザ・バンドの「Right As Rain」などもずっと聴き続けている曲だ。
人は生まれ育った場所が「心のふるさと」とは限らない。旅先でデジャヴを感じた場所やイメージで良く浮かぶ心象風景など。
私は、カントリーテイストの曲を聴くとき懐かしい郷愁にも似た想いに駆られる。
レナード・コーエンのワールドツアーのDVD「Songs From The Road」を観た。ダークスーツにソフトハットが似合いすぎるほど似合う70過ぎの爺さんがシンプルなリズムに乗せて唱えるように歌う。目を細め、枯れた声で。バックもコーラスもイイ感じだ。
ブルース、ロックに少しフォークロアも混ざったサウンド。それはノマドのように放浪していた影響なのか?しかし何よりその「詩」に心惹かれた。その徹底的にダークサイドの世界に。徹底しているから暗くても美しく、余韻も心地よい。
レナード・コーエンのライブを見て、ある種の感慨にも似た思いを抱いた。真に成熟した大人とは世の中の不条理、矛盾を引き受ける覚悟のある人だ。もしくはそうあろうとする人だと。
同時代に異才のロッカーと遭遇できたことに感謝。真に大人の音楽です。
肌寒くなってくるとネルシャツの肌ざわりが恋しくなる。秋から冬、休日の波乗りには必ずネルシャツを着て出かける。そしてボトムスはコーデュロイのジーンズを合わせる。これ定番のスタイル。
ネルシャツやコーデュロイって着た時にデニムと違ってヒヤッとしないんです。(笑) 寒がりなので。
どうも今年はネルシャツがブームらしいが、私は70年代にウエストコーストカルチャーの洗礼を受けて以来、飽きもせず古着屋に行く機会があればネルシャツコーナーへ向かってしまう。
ニールヤングもイーグルスの面々もネルシャツをちょっと汚げにカッコ良く着ていたな。だから海に向かう時も彼らの曲を聴いている。
宿「まるも」では朝食を予約していた。友人から「朝食が良い」と聞いていたとおり、焼き魚(鮎)、玉子焼き、味噌汁、海苔、胡麻和えなど必要にして十分な朝食。メロンまで出して頂いて千円はうれしい。そして朝8時から開いている1階の名物喫茶店で食後のコーヒーが飲める幸せ。
重要文化財「開智小学校」を見学後、この旅でどうしても訪れたかったカフェギャラリー「LABORATORIO」へ。ここは古~い薬屋のビルを家具作家夫妻がセンス良くリノベーションしたと評判のショップ。薬屋だったのでラボラトリオだそう。この古いビルの素材の良さを見出した眼力はサスガ家具作家。何ともステキな空間だった。
時間があったので、旅の最後に「松本民芸館」を訪れ、駅に向かった。
二日目は、NHKの朝ドラ「おひさま」で人気の安曇野へ。平日にも関わらず大勢の観光客が訪れていた。特に中高年の(私もか?)ハイカーやサイクリストが目立った。
風評被害の海辺の観光地はこの夏苦戦していたが、高原や山間部の避暑地はかなり人気だったようだ。松本駅にもバックパッカースタイルで決めた若い人たちをかなり見かけた。若い人たちの志向やスタイルは、社会情勢(経済)を敏感に反映しているひとつの現象として捉える事が出来るし、私もそれから影響を受けたりする事もある。
今日は早めに宿に入り、白壁と黒なまこ壁の蔵が立ち並ぶ「中町通り」界隈を散策した。民芸店や器屋を覗き、甘味処でかき氷を食べたりした。
盛夏を思わせる陽気の中、信州は松本方面へ家族旅行に行ってきた。久しぶりの家族6人が揃っての旅は、私の個人的趣味が色濃く反映されたものとなった。(笑)
初日は国宝・松本城、老舗菓子店・開運堂などを巡り、今回の旅のメインである「すぎもと旅館」へ。
すぎもと旅館は、古い湯宿の佇まいを活かしながら主人の趣味やセンスが男心をくすぐる粋な宿として知られている。ただし和風旅館のしっとり落ち着ける空間と滋味豊かな食事は女性陣も大変お気に入りだった。
館内随所に置かれたマッキントッシュの真空管オーディオが奏でる静かな音色。夕食の〆に頂いた主人の打つ十割ソバ(挽きぐるみ)、シングルモルトが揃ったバー、ジャクジーの脇のツリーハウスなど趣向を凝らしたもてなしが嬉しい。それでいて押し付けがましさなどは全く感じさせない。
私は主人の顔が見えるスケールの宿が好きだ。
この夏、南房総の海水浴客が、前年に比べ随分少なかった。海辺の観光地は何処も不景気風が吹いているらしい。風評被害と諦め来年に期待しよう。
エアコンと業務用冷蔵庫が老朽化しとうとう修理不能で買い換えた、この夏。6年間のリースを抱えてしまったが良く17年半頑張ったし、新しい冷蔵庫は電気代が半額の節電タイプとの事。そう考えるとちょっとは救われる。
しかし嬉しいサプライズも多かった。
それは、懐かしい同級生達と再会できた事。それも立て続けに店を訪れてくれた。みんな何十年か振りに会ったのに、その瞬間に「昨日の友」にフラッシュバックしてしまう。直彦と奥さん、泉、そして弘、ありがとう。
久しぶりに来店していただいたお客様も多く、ご家族が増えていたり、小さかったお子さんがお父さんより背が高くなっているのを見るにつけ、長く店をやってきて良かったと嬉しさが込み上げる。