6月10日より、12時~14時30分の時間帯は「店内禁煙」となります。(喫煙される方はテラスでお願いします)
どうか御協力お願い致します。
6月12日(日)は臨時休業とさせて頂きます。(13日、14日も定休日となります)よろしくお願い致します。

SHIPSで買ったコードレーンのセットアップ。イギリスのYarmoというワークウェアブランドのジャケットとグルカショーツ。衝動買いと言えばそうなのだが、コードレーン好きなもので……
私がまだ学生だった頃、アメ横は憧れの輸入洋品の宝庫だった。レインスプーナー、サンデッキ、OPなどの花柄長袖シャツ、リーバイスのブーツカットのコーデュロイジーンズ、ライトニングボルトやカリフォルニアTシャツ、クラークスのワラビーやケッズのブースター。その頃流行ったプカシェル、ターコイスのアクセサリーなんかもあった。懐かしい。
当時のアメ横は、きれいなビルに建て替えられる前で朽ちそうなバラックだった。でもそれが逆にゲットーの様でとても雰囲気があった。裏通りでは、小さなサーフショップの店員がブレイクし始めたスケートボードの練習をしている姿もカッコ良かった。
今では日本でも有数のブランドに成長したSHIPSだが、スタートはアメ横のミウラという一坪ちょっとの小さな輸入洋品店だ。ミウラ以外にもROOF、マルキンなどはいつもチェックしていたっけ。
その後、ミウラは渋谷の道玄坂にMIURA&SON’Sとしてオープン。渋カジブームのさきがけとなった。
2冊のアフォリズムの本がある。
一人はロバート・ハリス、もう一人はエリック・ホッファー。二人ともHOBOだった。
放浪とは人生の課外授業にも似ている。そこで出会ったり見つけた言葉、思想、哲学は教室で学んだ事よりずっと有意義である点で。
また、こういう本は、ある意味最高のトイレ本になる。バッとめくったページを読めば良いのだから。
例えば、
「人生をもう一度やり直しているかのように生きよう。あたかも一回目は失敗したかのように」V.E.フランクル
「勇気とは危機に直面した時に見せる気品である」A.ヘミングウェイ
「最も習得がむずかしい算数は、自分の幸福を数えあげることである」E.ホッファー
自分の中で理想の波乗りスタイルというのがあって、それは波に逆らわず、スムーズに、流れるように乗る事。ひとことで言うと「波と一体となる」というシンプルな姿なのだが、一生かかってもこの境地には到達出来はしまい。それには精神的高みが伴う。解脱は遠い彼方にある。
それでも煩悩にまみれた私は休日の前夜、いつものように酒を飲みながら翌日の波乗りのイメージトレーニングに余念が無い。
頭の中に波の上での理想のラインを思い描き、好きなサーファーの動画を見ては部屋の中で理想のポーズをとったりする。そんな時よく見る動画サイトはKORDUROY.tvだ。
個人事業主ゆえ色々な雑務が付いて回る。支払いなどで金融機関に出かける用も多いが、帰りの道すがらいつも本屋に寄り道してしまう。これが私の息抜きタイム。
この本屋、雑誌コーナーが道路に面しているため立ち読みしていると大変目立ってしまう。時々お客さんに目撃され、店に戻ると「今、立ち読みしてたっぺー」などとバラされてしまう。
ただ気に入った雑誌が無くても伝票類や事務用品など何かしら買って行く。同じ町内、立ち読みだけでは申し訳ない。
GWも終盤となってしまったが、何とも嬉しい出会いがこのGW中にあった。
ずっと憧れていた写真家の方がサンドカフェを訪れてくれたのだ。それも私の昨年10月3日のブログがご縁で。
小林昭氏は70年代初頭、L.Aのヴェニスビーチに5年間暮らし写真を撮り続けた。時代はドラッグカルチャー全盛期。ロングヘアーのフラワーチルドレンやサーファー、朽ちたピアー、虚ろな街並み、乾いた空気感、それらを一冊にまとめたものが「P.O.P」(Pacific Ocean Park)という写真集だ。また現在「NALU」というロングボード誌や「EVEN」というゴルフ誌にもフォトエッセイを寄稿されている。そして何より小林氏は70歳を越え、現役のロングボーダーでもある。
私が小林氏の個展のポストカードを勝手にブログ写真に使わせてもらったのが奥様の目に留まり今回の出会いとなった。ブロガー冥利に尽きるとはこの事。
カフェのデッキで奥様と愛犬を撮影したり食事をされている光景がとても和やかで素敵だったし、Gジャンとツイードのハンチング(キャスケット)を格好良く着こなしている氏を拝見し「こんなカッコイイジジイ(失礼!)になりてーッ」と思わずにはいられなかった。
桜の花の散りように無常観を重ねる日本人独特の美意識が好きです。
平穏であったなら花見の話題もちらほら聞こえるこの時期。賑やかに盛り上がるのは遠慮して、静かに仲間や家族で桜舞い散る下に身を置き気持ちに滋養を与えるのは賛成だ。それはそれで印象的な2011年の花見の思い出となるだろう。
私は私で桜のラベルのワインでひとり机上の花見を。
世界がネットワークという見えない糸でつながれば、それに比例して窮屈な世の中になる。今の日本社会は尚更だ。
「Pen」は、没後50年になるヘミングウェイの特集だった。ピカソやヘミングウェイは「窮屈さを一蹴した魅力」を放つ男だ。またそういった生き方が許された良き時代を代表するマッチョとも言える。
石原慎太郎氏のコメントが興味深い「男はみんな一人でさびしく生きなきゃいかんのですよ」と。
等身大とか、連帯感とか、今の若い人にとってはそれを窮屈さと感じない時代なのかも。でも最初からそれじゃなくて、アンビシャスとかも抱いてもらいたい。私などが言うのもなんだが……。